「自我」の追うものは、空しい。だが、「魂」で追いかけるものは、色あせない。

~「すべての人は天に雇われている 転職に出会うための88のヒント」より~

 今日では、文学や芸術も「賞」の世界にとらえられている。

 感性豊かなはずの人たちでも、「賞」を目指して作品を作る人たちは多い。それは、努力の結果として「賞」を獲ることとは違う。初めから「賞」を目的とした作品に、純粋なエネルギーを注ぎ込むことは難しい。

 芸術は、天の領域にある。芸術の本来の役目は、「世界の本質が人の外側にではなく、人の内側にあることを美を通して教えること」である。

 そして、人が、宇宙の神秘に手を伸ばす作業が「芸術」となる。

 しかし、人が「天から認められる」ことよりも、「人の評価」を求めるとき、人は本当の知恵からも外れてしまう。そんなとき、人は自分でも気づかない、もうひとりの自分のエネルギー、「自我」の中にとらわれているのだ。

 すべての成功を追い求める人たちょ。

 自分の追い求めている「成功」は、果たして本当に自分が求めてきたものだろうか?

と、考えてみてほしい。

 あなたの追ってきたものは、本当にあなた自身の意志や価値観が作り出したものなのだろうか?本当のあなたではない、誰かが作ったものではないだろうか?と。

 社会や世間が認めるものだからと、自分をそれに「合わせて」きただけではないのか?

 本当には、そんなもの欲しくもないのに、家族が期待しているからとか、自分の小さな虚栄心が満たされるからと仕方なく追ううちに、いつのまにか自分の存在すべてで追い始めてはいないだろうか?

 もし、そうなら、早くその「幻想のフィールド」から抜け出してほしい。

 「それを追い求める自分」は、あなたの中の「どの自分」なのだろう。