奇跡は、内側の光から

~「本当の自分を見つける方法」より~

 ぼくの知人が、難病と言われる膠原病と診断された。結節性紅斑と病名つけたクリニックでは、「骨になるまで治らない」と信じられない冷たい言葉を言い渡された。大学病院にも行ったが、治らないと宣告された。

 普通なら、絶望してしまうにちがいない。しかし、その方は、すべては自分の内側に原因があるのだということを知っていた。そのうち、足が腫れて紅斑ができ、引きずらないと歩けなくなった。その人は、徹底的に内側に原因を見つけようと、祈りの中に入って反省し続けた。自分の何が良くなかったのかと。

 人が光に向かう祈りの中にあるとき、奇跡的な救いは必ず現れる。同じように、祈ってくれる人がそばに現れ、力強い「癒し」のエネルギーが天から注ぎ込まれたのである。そして、膠原病は奇跡の内に治癒してしまった。もちろん再発もしない。なぜなら、その人を病気に追いやった「心の習慣」に、その人自身が気づき、深い反省と愛の心の中で克服されたからである。

 人はイヤな出来事や落ち込むことがあったり、悲しい思いをしたときに、どうしても否定的な気持ちに傾いてしまう。暗い心は同じものを引き寄せるから、状況はそのままでは良くならない。そういうときネガティブ(否定的)な「気」を変えるために、ポジティブ(肯定的)な考え方が大事だと言われる。

 しかし、否定的な心でいるときに、簡単にポジティブにはなれない。自分がポジティブになれないことで、かえって落ち込んでしまう人もいる。考え方は価値観と同じで、表面的なテクニックでは本当には変わらない。言葉や気分でそういう状態を作っても、心の奥底で苦しんでいたら、状況は変化しないのだ。

 変えるには内側から「変化をもとめる」心が湧き起こる必要がある。それには自分の周りに起こっていることは、すべて自分の過去からの心の状態が呼び起こしたのだと知ることである。

 自分にはどれほど責任がないように思える事であっても、たとえ災害のように自分の力を超えた所に原因があるように思えても、あなたに起こることは、すべて内側に何らかの原因があるのだ。

 それでも、起こることは、あなたになら解決できる。あなたに乗り越えられない課題は来ない。病弱で借金を抱えて困っている人は、自分の状況を解決するのはとても無理だと思うかもしれない。しかし、あなたが自分で体を治し、借金を返していけるだけの力は内在している。その力が自分の中に眠っていることを知らないだけである。原因をつねに自分の内側に探す姿勢が必要なのだ。

 原因を見つけることができたら、それが起こったことで自分が何を教えてもらっているのかと自分の内側に問いかけてみてほしい。あなたに起こることは、すべてあなたの意識を進化させる何かの学習だからだ。

 自分の都合の悪いことの中に、学ぶべきものを発見しようとする姿勢を持つ。それが本当のポジティブ思考の原点である。