自分を信頼する第一歩は、自分の中に巨大な力が実在するのを知ること

〜「人生を変えるヒント」(講談社)No.28より〜

 人間はバランス感覚に優れた生き物である。何かを求めているときは、その何かが自分に不足しているのだ。今のように不安定な時代には人は安定を求めたがる。安定した会社、給料、待遇。だが、そんなものは幻想にすぎない。

 物質的なものごとは常に移り変わっていく。物を信じていると物に裏切られる。真の安定は実は自分の中にある。

 人間の顕在意識の中には3つの意識がある。社会に対して作った自分を見せる仮面の意識。自分の弱さや否定性をごまかす影の意識。そして、完全な自分はこうあるべきだという理想を知るハイアーセルフ(より高い自己)である。外に向かって物を求めるのは仮面と影の意識である。ハイアーセルフは自分の中に求めるものの答えがあることを知っている。それこそは幻想ではなく、自己実現の可能性を秘めた潜在力あることを。

 では、どうしたら自分の偉大な力を引き出すことができるのか。それには自分を信じることだが、これが一番難しい。例えば火事場のばか力は人が必死になったときやギリギリの状況で発揮される。また、病気や事故で、信じていた自分や社会への信頼が崩れ、外に何も頼るものがなくなったときに内側から出てくるときもある。会社が倒産して絶望していた人が、自分の中から不思議な力が枠のを感じるというのはこれである。だが、できれば穏やかな状況の中でその力を引き出したい。

 自分を信頼する第一歩は、自分の中に巨大な力が実在するのを知ることだ。それには瞑想の習慣を持つのが一番早い。瞑想は視点を外から内側に変える。エネルギーを内側に向けると知らなかった自分が見えてくる。