2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 40 1000のコラムを持つ男…… 昔、メキシコに、“仮面貴族”として名を馳せた有名レスラーがいた。その名をミル・マスカラス、人呼んで、「千の顔を持つ男」。ロープの対角線を端から端まで、10メートル以上の距離をひとっ跳びで飛ぶ […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 41 1000のコラムを持つ男 Ⅱ 前回の「1000のコラムを持つ男」というフレーズが妙に気に入ってしまったワシ。自己紹介の時に、「みなさん、こんにちわ。1000のコラムを持つ男です!」と言おうかしら、と考えているワシ […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 42 大人になるって、どういうこと? 「1000のコラムを持つ男、ミル・コラムラス」のフレーズが異様に気に入ってしまったワシです。じつは、1000のコラムを持つ男Ⅱに続いて、「1000のコラムを持つ男999」まで続けて […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 43 奇跡の日々 先日、あの台風の日に、傘を持たないで東京に出た。電車に乗ると雨が降り、出ると止む。何かのお店に入っていると雨が激しく降り出し、勘定を済ませて、また外に出ると雨がピタリと止む。一日中、その繰り返しで、と […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 44 距離研究家 白衣の男が聞いた。「ハイ、これは?」すると、お玉のようなものを片方の目に当てている男が答えた。「あの、……その……右のような……」「では、これは?」「……あの、たぶん、左ではないかな、と」「……そうで […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 45 温泉研究家 ……その男は、温泉が好きだった。中でも露天の温泉が異様に好きだった。よく晴れた日の明るいうちから入るのも好きだったが、雨のしとしと降る夜に、首まで浸かりながら、落ちてくる冷たい水滴を仰ぎ見るようにして […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 46 広告研究家 ……その人は、道路に立っていた。 車の通りの結構激しい、京都から奈良に向かう国道24号線。その人は、赤いポールをバトンのように振り回しながら立っていた……。最初は、台の上に乗った広告の看板か、空気で伸 […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 47 温泉研究家 しょの弐 ……うーむ、やはり食べきれぬ! 和テーブルの上に乗っている料理を眺めながら、男は思わずため息をついた。とーっても新鮮そうな鯛とイカの刺身、ハマチの姿造り、取れたての天然の鮎の塩焼き、牡蠣のハ […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 48 恋愛研究家 「あたし、すぐ人を好きになっちゃう。でも、その人が自分の事を好きになってくれると嬉しいんだけれど、同時に、前ほど好きな感情が薄れていくの。どうしてなんだろう。なぜ、人は、その瞬間の“好き”だけじゃダメ […]
2025年7月24日 / 最終更新日時 : 2025年7月24日 大岡里佳 幸福屋のお告げ お告げ – 49 恋愛研究家Ⅱ 【シーン35】……夕暮れの街。雪が降っている。ふるふると舞うように、綿毛のような雪が降っている。その中を一組の男女が寄り添いながら歩いてくる。手はさりげなく触れるように絡めて、それとなくあたりに気を遣いなが […]