風の言葉 – 69

……超振動の夜
……あけましておめでとうございます。
いきなりですが、私たちは振動する宇宙に生きています。
私たちの肉体もオーラ体も、動物も植物も鉱物も、水のような液体も空気のような気体も、この地球も月も、太陽系の各惑星も宇宙の星々も皆振動しているのです。
病院のMRI(核磁気共鳴映像)で、身体の内部が観られるのも各内臓が固有の振動をしているから。
肉体が振動するのは、私たちのオーラ体が振動しているからです。オーラ体の振動が各内臓に反映して(形に反応して)振動を変え、維持しているのです。
振動は、熱を生みます。
皆さんの御家庭には電子レンジがあるでしょう。電子レンジは火を使わずに食べ物を煮たり焼いたりできます。
そのメカニズムは、マイクロウェイブ(電磁波)によって食べ物の分子の周りの電子(エレクトロン)を動かして分子を振動させ、
分子同士をちょうどおしくら饅頭のようにぶつけ合って発熱させるのです。
私たちの身体が温かいのも同じ原理です。
さて、人は死んだら冷たくなるでしょう。
それは、肉体を振動させていたオーラ体が肉体から離れるからです。
オーラ体(霊体)を失った肉体は、自らでは分子の振動もできません。だから、熱を失うのです。
けれども、オーラ体そのものは、しばらくは存続します。自我の残像(記憶)があるからです。
しかし、やがて「誰でもない私」に気づき、自我は崩壊し、オーラ体は自然界の気に吸収され、消えていきます。
それでも、魂(生命)は、存続し続けるのです。
人間は死を怖がるけど、死は生の在り方が変わるだけ(正確には、肉眼に見えなくなるだけ)なのです。
単なる振動数(周波数)の変化にすぎません。アナログのテレビでは、地上デジダル放送は見れないのと同じです。
では、私たちが生きている間に培った経験や思い出(記憶)はどうなるのでしょう?
……それは、新たな振動数となって魂の響きに加えられます。
より精妙な振動を持った魂(生命体)へと変わるのです。
それが愛の表現です。
よく、「人は愛を表現するために生まれてきた」と云いますが、その意味は漠然として捉えがたいでしょう。具体的に何をすればいいの? と。
しかし、本当は、宇宙を振動として捉えられるならば、エネルギーの視点で観ることができるならば、「どう響いたのか?」に尽きるのです。
自分という存在が、ただあるだけで周囲に響いていく。
その響きが、周りの人や動物や植物や、ありとあらゆる存在に影響を与えていく。
そして、それがきっかけ(共鳴)となり、新たな振動が生まれ拡がっていく。
人間が万物の霊長という大層な呼び名を持つのは、万物を進化させ得る可能性を秘めているからです。
私たちは、そのために何度も転生して、生まれては死んでいったのです。
すべては、自らを更なる高みに昇らせるために。
意識をより遠く(認識の拡大)へ向けるために。
遙かなる神を目指して……。
人は、感動するものを求めるでしょう。
けれど、多くの人が求めるのは、心(自我)を感動させるもの。
「魂が震える」と表現はするけれど、ほとんどは心を満足させたにすぎないもの。
心は「コロコロ変わる」から、その時々、自分に都合が良いか悪いかで評価を変える。
本当に魂が震えるような感動は、時に、自我の強い反発を招き、無視や敬遠の対象となるのです。
なぜなら、そこには自己と向き合わなければ決して到達できない厳しい「孤独」があるから。
「なぜ? 私はこうなったのか?」と“原因”を外にではなく自分の内側に求めなければならないから。
……されど、人よ。
その孤独の中にこそ、転生の果てにある「超振動」が存在するのです。
さざ波のように、静かに打ち寄せる光が……。
2012年1月5日 晴れ
年明け早々の元旦に日本全国を揺らした地震があった。
震度4.マグニチュードは7。震源は、伊豆沖、鳥島の海底だという。
テレビは番組を中断して速報を伝えた。震度の大小はあれ、揺れていなかったのは北海道、九州、四国だけ。
ある意味で日本国中が肝を冷やした瞬間だった。
……週刊誌は、今年100パーセントに近い確率で巨大地震が起きるという。
覚えていてほしい。
今後、震度5くらいの地震が日本各地で頻発するかも知れない。
それによって、人々の不安は高まり、深刻な病気が増え、経済も低迷するかも知れない。
けれど、それでも、地球の震動数の変化に比べたら、人間にとってはゆるやかな変化なのだ、と。
そして、私たちは、その変化の時期を選んでこの日本に生まれてきたのだと。