風の言葉 – 68

……除夜の鐘計画
……激動の、と簡単にはとても言えない2011年が終わろうとしています。
あの3月11日から時が止まったままの人々がまだたくさんいます。また、その日のことを早く忘れて新しい一歩を踏み出さなければと想っている人たちもいます。
共に、そのことを自分では意識せずとも、身体やオーラ体には深い傷となって残っていたりします。
ゴォォォォォーン、ゴォォォォォーン……
ゆく年くる年の狭間に、夜空には「除夜の鐘」が響きます。
除夜の鐘は、曰く「人間の108つの煩悩」を取り除く鐘だとか。
般若心経に「無眼耳鼻舌身意」とあるように、人間の煩悩は肉体(五感)と意識(この場合は感情)に囚われることから起きます。それを仏教では六根と呼びます。
仏教では過去生、今生、来生の因縁を造るのがこの六根だと考えてきました。
山岳信仰の修検者達が「六根清浄」と唱えながら山に入るのは、その穢(けが)れを落とすためとか。
除夜の鐘は、その六根を三代にわたって清める鐘となるのでしょう。
しかし、般若心経の「不垢不浄」は、「垢が付くことも汚れもしない」を転じて「きれいもきたないも無い」と説きます。つまり、「六根清浄」も囚われなのだと。
「無色声香味触法」、その六根で捉えていると思っているるものはすべて幻想(イリュージョン)なのだよ、と。
だから、自我とは、本来無いものなのです。
なのに、私たちは自我の枠の中で自分を捉え、そうだと思いこみ、自我(感情)の中から思考してきたのです。
さて、人間には誰にでもオーラ体と呼ばれる肉体を包み込んでいるように見えるエネルギーフィールドが存在します。
実際には、そのエネルギー体(気と理解しても結構です)は、肉体の外にあるのではなく、肉体に浸透していて、肉体の内にも外にも存在します。
肉体とオーラ体は、じつは存在の在り方として循環しているのです。
肉体はオーラ体が物質化(単なる振動数の変化です)したもの、オーラ体とは、肉体がエネルギー化したものと捉えると理解しやすいと思います。
そして、肉体に起きる出来事は、時間的感覚で言うと、それ以前にオーラ体で起きています。
つまり、肉体とオーラ体は、写真のプリントとネガの関係に等しいのです。
人間のオーラ体は、元々はその組成を地球のオーラ体から成して(正確には借りて)います(肉体は母体の血から造られます)。惑星地球のオーラ体で自らのオーラ体を構成する。
だから、私たちは地球人たりえるのです。
さて、肉体に呼吸が必要なように、オーラ体も地球のオーラ(自然の気)を呼吸(気の循環)しなければ存在を続けられません。
そのオーラ体には、チャクラと呼ばれるエネルギーの代謝(呼吸)器官が存在します。ムドラーチャクラやアジナーチャクラ……身体のほぼ中心に大きなものが7つ。
両目や両耳、乳首、手のひら、足の裏など小さなものが21、さらに指の各関節などもっと小さなものが80。全て合わせると108つとなります。
除夜の鐘は、人間の煩悩の数だけ108つ突きます。
偶然でしょうか? いいえ。
除夜の鐘の本当の意味とは、オーラ体の108のチャクラを振動させて掃除する役目なのです。除夜とは、「除く夜」と書きます。夜は「闇」、闇は「病む」の転意です。
そうして、まったく新しいオーラ体になって、肉体も再生させていく。
その再生の定着に一日かかる。だから、初夢は、正月二日目となるのです。
ですから、新年を迎えるとき、人は古い身体(肉体とオーラ体)を捨て、新しい肉体に再生するのです。
それは、去年のBefore の自分ではなく、新しいAfterの自分になっていることを意味します。
過去のことを、記憶を引きずったまま新しい年を迎えていると思っているのは、じつは錯覚、イリュージョンなのです。
だから、前世など何の意味も無いことがわかりますか?
新しい年の自分がいつまでも過去を持ち続けていたら、いくらオーラ体が新しくなっていても、そこに古い記憶の磁場が入り込んで、前の自分に引き戻されてしまいます。
その結果、肉体は去年の古傷を再現させ、「何も変わっていない」自分になってしまうのです。
はてさて、……今年の大晦日の夜には、特別の除夜の鐘が響き渡ります。
それは、日本だけでなく、全世界を振るわす鐘の音霊。
そして、この銀河系にまで響き渡る、……そんな計画かもしれません。
2011年12月30日 晴れ
早いもので、あっという間に大晦日になった。
今年のクリスマスは無事に過ごせたと思う。
このまま無事に年も越せそうだ。
ところで、仏教は天竺(インド)から来たけど、インドにも中国にも世界にも新年を迎える前に108つの音霊を響かせる風習はないのだよ。
その秘密は「ヒミコ伝」に書いてあるかも?
最近、Amazon からの注文がありません。皆さん、どうかご協力を。
Amazonに感想を書いたり、自分のブログとかで宣伝してください。
では、良いお年を!