風の言葉 – 26

マは、魔法のマ!
魔法……、ワクワクしそうな予感、とってもファンタジックな響き。
魔法……、誰もが一度は憧れ、夢見る世界……。
昔から、「魔法」って言葉は、人気が衰えないよね。
「恋の魔法」や「金持ちになる魔法」とか、あったらいいなあと思えるモノがいっぱい。
思えば、『ドラエもん』がお腹から出してくれる変な道具は、すでに魔法的。
苦しいとき、悲しいとき、ピンチの時……、そんなとき、魔法でチョチョイとなんとかできるなら……。
きっと、誰だって、願ってしまう。
けれど……、考えたことある? どうして「魔法」って言うのだろう?って。
わざわざ「魔」の「法」だなんて……。
まるで、「悪魔」や「魔物」の持つ力みたいじゃない。
こんな言葉聞いたことあります?
「天使のように大胆に、悪魔のように細心に……」
悪魔は、いつも用意周到で、人間の弱点を突いてくるんだって。
「旦那あ、努力なんか意味ないっすよ。人生、チマチマやったってバカみるだけっすから……」
きっと、こんなふうに人の耳元で囁いてきたのだろうね。
「でも、魔法って、そんな悪い感じはしないワ。なんだか、トキメクじゃない」
そう反発する人のまあ多いこと、多いこと。
じゃあ、こんなふうに考えてみたら。
魔法は確かに凄いよ。何でも叶うかもしれない。
でも、それは、自分の内に在る力じゃないよね。
自分の「外」に求めた力でしょ。
……魔法が、この世に存在するのか、しないのか、知らないけれど、自らの内側に問題(自分の身に起きた出来事)の「原因」と「解決策」を求めないで、外の力に、誰かに頼ろうとする姿勢は、きっと、何度もあるように思う。
そうして……、人は、自らの「力」を自覚するチャンスも、次に進める「進化」のチャンスを失ってきたんだ、と思う。
うーん、だとしたら、魔法は、僕には、やっぱり「魔の法」に思えてくるよ。
きっと、頼りなくても、自分の内側に求めた時、そこには魔法以上の奇跡が生まれてくる。
たとえば、「自分を変えたい!」と強く願うとき。
そう、最近は信じられるようになったけど……。
2008年4月23日 もうすぐゴールデン・ウィークですね。どこかにフラッと行きたいけれど、混んでるよね、きっと。
星がいっぱい見れる所、ないかなあ。露天風呂なんかに浸かりながらね。