風の言葉 – 21

……その後、どーですか? どーもこーもないですか?
そう言う私も あーでも、こーでもありません
……節分が過ぎましたね。豆は撒きましたか? 恵方巻きには、黙って囓ぶりつかれたのでしょうか?
今日2月7日、2008年の新しい年が始まりました。今年の春節(旧正月)は、2月7日(木)ですから。
横浜や神戸など、各地の中華街では、春節を祝うために、爆竹や中国獅子舞などがあちこちで見られたと思います。
もっとも、雨天中止とありますから、この雪ではどうだったのでしょう。
昨年の春節は、横浜の中華街で祝いました。
大勢の見物客に混じって、カウントダウンが待たれる中、ただ宇宙(そら)を見上げておりました。
寒かったなあー。
新しい年を「ああしよう」「こうしよう」といろいろと“志(こころざし)”を持たれた方は多いと思います。特に、今年は、前にも言いましたが、否応なく「変化」が押し寄せる、というか、巻き込まれてしまう年になりそうです。
けれども、一月も過ぎ、日常がいつものように始まってしまうと、志とは裏腹に、計画していたことや期待していたことがなかなか思うように運ばず、あるいは、期待はずれになってしまったりして、がっくりきている方もいるかもしれません。
そして、「なあーんだ。やっぱりうまくいかないじゃん……」とため息混じりの言葉を吐いてしまったり、「今年も大して変わんないかなあ」と天を仰いだり。
日常は、まるで分厚い鉛の壁のように、ビクともせず、鈍感で、どーしようもなかったりします。
しかし、あなたの知らない所で、いつも宇宙の「秘密の仕組み」は片時も休むことなく動いているように、あなたが巻いた時計のネジは、きっちりとその計画の達成のタイムスイッチを目指して動いているのです。
……たとえ、あなたが忘れてしまっていたとしても。
「そー言えば、昔、誰かに、“あなたは未来にこんなことをしているよ”って、言われたような、言われなかったような……」
そんな記憶があったりしませんか? そして、今、自分は、その予言の中にいたりして……。
「今がすべて」とよく言います。また、「今できることを!」とも言いますよね。
でもね、あんまり、「今」に捕らわれすぎると、今、気持ちや状態が良くなかったり、今できることが何も出来ないことで、自己嫌悪に陥ったりして、かえって、自分を傷つけたりしてしまいますよ。
だから、「できる時が、できる時なのだ!」と天才バカボンのパパのように、言い切ってしまう方がよかったりします。
どんなことも「とらわれた」瞬間に、それは、「執着」になってしまいます。「希望」や「夢」までも、とらわれると、義務や役目になってしまい、自分を重くしてしまいますから。
私がかつて言った、「何かを始めませんか?」というのも、「ねばならない」ではなく、「ねばならない自分を壊していくこと」を意味してのことだったのです。
……でも、まあ、どっちにしたって、「変化」は、すでに始まっていますがね、ムフフフ。
2008年2月7日午前1時 昨日から、東京は今年四度目の雪に見舞われています。今も暗い夜空に粉雪が舞っています。まだ、春遠からじ、って感じですが、そんなときこそ、春は、一番近づいていたりしますから。夜明け前の闇が、もっとも暗いようにね。