風の言葉 – 03

本当の自分を見つける方法
「本当の自分」が知りたい!
誰にでも、そんな想いがある、と思うんだけど。
なぜって?
ほとんどの人は、きっと自分のことが嫌いだから。
でもね、「嫌い」って言うときは、人は「○○のような自分」が嫌いでって、言うじゃない。
それって、どこかで自分を観察している「もう一人の自分」がいるんだろうね。
「嫌い」ってことは、「○○○になれば好き」と、理想的な自分に対する「基準」みたいなものを持っているって事なんだ、とも思う。
じゃあ、そういう自分になればいいじゃん、って思うけれど、事はそう単純じゃないか……。
簡単には、「好きな自分」になれないから、苦しんで、泣いているんだものね。
それは、「自分を信じる」のと同じくらい難しいことかも。
でもね、ふと、思うよ。
みんなが嫌っている「自分」って、いったい、どの自分なの?
だって、いろんな自分がいるじゃない。いろんな人に見せてる「自分」と自分で感じている「自分」とか。
……それでも、今の自分が、「本当の自分」じゃないことを知っている。
と、言うことは、「本当の自分」の存在もちゃんと感じて、知っているんだよ。
「知っている」と言うことは、「もう見つけている」って事なんだ、と思う。
あとは、それを「体感」すれば良いのだと。
では、どうやって?
僕は、それって「天職」を見つけるのと同じように思う。
今の仕事の先に、「天職」があるように、「今の自分」の先に「本当の自分」がいる、んだと。
「天職」が、自分は会社に雇われてるように見えて、天に雇われていると「理解」した時から、発動するように、
「今の自分」が好きになれなくても、「必要があって現れている」ことから「理解」していけば、「理想的な自分」への道がつながるんだ、と思う。
「道」が、求めたときから、扉が開くように、「本当の自分」も“見つけたい”と願った時から、すでに、つながる運命を持っているんだ、と。
逆説的に言えばね、誰でも、「信じられない」から、「信じる道が現れる」のだよ。
それを、どれほど否定しようと、信じなくともね。
さあ、今、私たちは、「本当の自分」のすぐそばにいるよ。
あっ! さらっと言いすぎちゃった、かな?
2007年 5月6日記