今週のお言葉 – 64

血は、水よりもお濃しやす

最近、化学物質過敏症の子どもたちが増えているという。
特に、現在大きな問題になっているのは、「有機燐農薬」による汚染だという。学校の近くの公園で撒かれる農薬が風に乗って子どもたちに触れる。その途端に倒れたり、呼吸困難に陥る子どもが増えている。
アトピー性皮膚炎は、主に体内に入った化学物質を体外に排出するために起こるものだけど、化学物質が引き起こす「見えない被害」は更に深刻さを増したように思う。
それはもちろん、環境問題には違いない。だけど、問題の一端は、化学汚染に無知な学校や教職員にもあるのだと言う。理科室の匂いを嗅ぐだけで、倒れてしまう生徒を先生は「怠けているのだろう」と責めたりする。子どもは身体の異常を認めてもらえないばかりか、いわれの無い誤解に、心がひどく傷ついてしまう。
子どもが、偏頭痛やだるさを訴えたり、朝から変にぼうっとしていたり、引きこもりのようになっていたら、化学物質過敏症を疑ってみるべきかもしれない。

親や兄弟が化学物質に平気でも、その子だけ特別に過敏になることは意外でもなんでもない。
しかし、化学物質過敏だと判明しても問題解決にはならない。
空気のきれいな田舎でも農薬の被害は身近にあるからだ。引っ越しをしても、白アリ駆除剤が撒かれていたりもする。
ゴキブリが出てきて、「キャー」と叫んで、殺虫剤を撒いたら、ゴキブリよりも、自分の子どもが倒れたのでは、笑い話にもならない。

では、どうすれば、子どもの身体と心を護れるのだろう?
一つには、子どもの自己治癒力や免疫力を高める方法が考えられる。
化学物質に冒されない抗体をつくりやすい身体に変革するのである。

血は霊なり

それには、血液浄化が一番の早道のように思う。
血は、物質的に見ると、身体の細胞を形成する生命の水だが、霊的には、その人自身の霊性そのものでもある。
血をきれいにすることは、霊性を護ることでもあるのだ。

血は記憶を持っている。陰陽的に見れば、血族の記憶と霊族の記憶である。
人は、二つの祖先を持って生まれてきたのだと言える。動脈と静脈。遺伝子の二重ラセン。
自分が生まれてきた血の系譜は、誰にでも理解しやすい。父親や母親、その祖父母、さらに、曾祖父母と時を遡っていくことで見えてくる。何百年、何千年の、地上に自分という存在を現すまでの血の証。一族や種族、さらに、民族に連なっていく道標のような血の流れ。

しかし、人の目や五感には認識されないけれど、人間は皆それぞれに、血縁の枠を越えて、「霊」としての自我を持っている。
その霊脈を辿ろうとすると、自分の生まれた土地や国、民族さえも、越えて探さねばならない。それは、単純に前世が誰だったかという問いには留まらない。
自分の「霊我=霊的自我」を形成してきたものが、どんな意識エネルギーに属するものかが、問われる。

遠く、異国の砂漠の地で生を受け、その地で一生を終えた羊飼いの青年が、自分の一つ前の前世だったとする。では、自分はなぜ、その地に生を受ける必要があったのか、そこで何を学び、どんな経験を自分の魂の中に獲得し得たのか、それは、己に課してきたプログラムが何だったのかへの問いかけでもあるのだ。
例えば、ローマ時代にキリスト者としてのエネルギーを魂に刻印された者は、現在の魂にその霊統を宿している。
その者は、かつて獲得した霊我で、今生は何を果たそうとするのだろう?

血統が、地上での物質的な生き方を左右するならば、霊統は、魂の使命を遂行させる乗り物である。
この宇宙に自分が生まれてきた「意義」のようなものが霊統。それを、「魂の進化のプロセス」と言い換えてもかまわない。

人は、どんな人間も「無意識」という選択の下に、その道を歩いている。
あなたの子どもも、その一人。あなたの血縁の後継者であり、別な魂の旅人でもあるのだ。

血液を浄化する、ということ

人間は、血をもっと大切にすべきなのに、と思う。
血液が汚れて、病気が起きる。ガンなども血液が変化して起きる。
ならば、血液をきれいにすれば、たいていの病気は治るのではないか?

霊を浄める、とは、血を浄化することでもある。
では、血をきれいにするには、どうするか?
一番、簡単なのは、「食べない」ことだろう。断食が、血液を浄化するのは、一般に良く知られている。けれど、普通の人はなかなか「断食」は難しい。では、「微食」ならばどうか?
一日に一食か、1・5食にしてみる。玄米菜食ができれば、なお良いけれど、量も少なくしていく。肉や魚は極力少な目に。そして、白砂糖は摂らない。
新鮮な血液を増やすホウレンソウやゴマなどの食物もいい。
育ち盛りの子どもでも、玄米菜食で十分な筋力も頭も発達できる。

血液浄化再生の一番の方法が、「微食」にある理由は、千島喜久男博士という方の提唱した千島学説から展開される。
一般に血液は脊髄で作られていると信じられているけれど、本当は小腸の絨毛細胞で造られているという。例えば、人間の身体は70%が水分で出来ている。そのほとんどは、血液や血の変化したリンパ液である。体重50キロの人の総血液量は、約30キロ。その内、3分の2の20キロ(リットル)は毎日再生されて入れ替わっていく。4リットルバケツで約5杯分。そんな大量の血液をいったい身体のどこで作れると思うだろう? 脊髄? あんな狭い所で? 20リットルの血液を?
では、いったいどこで?
広げるとテニスコート一面もあると云われる小腸ならそれが可能なのだ。血液は夜、寝ている間に造られる。ところが、晩ご飯をお腹いっぱい食べると消化が追いつかず、寝ている間も胃や腸は消化のための器官として働かなくてはならない。だから、昔から、寝る前に食事をしてはいけないとされてきたのだ。
病気の人は、なおさら、夜に食べ物をお腹に入れてはいけないという。
治癒のために働くエネルギーが、食べ物をお腹に入れると消化に向かうために、病気が治りにくくなるからだ。

野生のイヌやネコは、病気やケガをすると、何も食べず、何日もじっと動かない。それを見た人間が、「可哀想に、ケガで食べ物を取れないのだ」と同情して、食べ物をあげると、治りが遅くなってしまう。
生命のある食べ物を正しく摂って、正しく噛む。そして、量を少なく。食べ盛りでも、発育時期でも、必要な栄養素やエネルギーは、水と太陽と食物を取り入れた健康な内臓が、原始転換をして補ってくれる。

これまで人体に必要なビタミンB12は、動物性タンパク質にしか存在しないために、ベジタリアン(菜食主義)は間違いだと指摘されてきた。けれども、最近になって、菜食主義者の腸から、肉食常食者の何十倍ものビタミンB12が発見され、それも、何人ものベジタリアンの腸で証明され、肉食をしなくても必要な栄養素が補給されることが判明したのである。
科学者達は、腸内の微生物が、ビタミンB12を合成したのでは?と推測しているが、理論物理学者のルイ・ケルブラン(仏)の唱える「原子転換」が人体にも起こりうる証明のように思う。
だから、微食にすると、内臓は思うよりも健康になり、余分な脂肪は付かず、骨も筋肉も正常に発達する。そして、腸が詰まらないので、血が正しく、美しく精製され、霊性も浄化されていく。
それは、取りも直さず、子どもたちの免疫力を高め、心を護ることでもあると思う。

便秘の真の怖さ

近年、動脈瘤や脳動脈瘤で、倒れたり、くも膜下出血を起こすケースが増えている(脳動脈瘤などは、100人に5人くらいが持っていて、気が付かないだけだという)。
脳動脈瘤が発見されると、医師のほとんどは手術を勧める。だが、脳の手術は簡単ではない。動脈瘤を上手にクリッピングできても、言語障害や他の機能障害を併発して、手術前より健康を害してしまう人もいる。それでも、医師達は、「あなたは脳に爆弾を抱えたまま生きていきますか? 放って置いたら、破裂して、くも膜下出血で死にますよ」と優しく脅してくれる。
日本の医師は、脳動脈瘤破裂率は、年に1.5%なのだと言う。だから、五年経つと7.5パーセントにアップして、放置すると危険性が増えるのだと言う。国内の前向き調査で判明!? とか。しかし、九八年に、欧米の五三施設が共同で研究した、未破裂動脈瘤をもつ2621人の結果の報告(「N Engl J Med」339巻1725頁.1998年)によると、脳ドックでよく見つかるような、一センチ未満の脳動脈瘤の年間破裂率はわずか0.05%。二〇年たっても破裂率は1%にしかならない。論文が世界で一位、二位を争う総合医学雑誌に掲載されたこともあり、世界中のメディアが取りあげ、ニュースを聞くや手術を断った患者が多数いたという。それでも、日本の医師会は、きっと調査の仕方が悪かったのだと頭ごなしに否定して、破裂率を自分たちで決めたらしい。
『癒す心、治る力』(角川文庫)の著者であり、アメリカを変える20人の一人にも挙げられたアンドルー・ワイル博士の言った、「医者のブードーのような呪いの言葉」を思い出す。 
 
ところが、先日、「奇跡のお水」を発見した、I 先生からもの凄く興味深いお話を伺った。
なんと、最近、「恐や恐や」と言われる脳動脈瘤の原因は、便秘から起きていたのだという。ウンチが腸内で詰まると、メタンガスが発生し、それが、亜硝酸という猛毒に変わる。その亜硝酸が、血液の中に入って汚染し、神経等も冒していくのだと。ヒステリーも便秘から来ているケースが多いとか。まあ、正確には、血液の汚染が原因となるが……。
便秘を治して、血液を浄化していけば、脳動脈瘤も縮んでいき、やがて消えてしまうのだという。すごい話ではないか! 

便秘というと腸の詰まり、である。I 先生のお話は、千島学説の新たな証明のように思う。

さあ、「明日のために、その一」。腸から内側に、こうえぐり込むように排出すべし! そして、立つんだジョー! おまえの明日はどっちだ!

★I 先生は、便秘を治すには、毎晩寝る前に、牛乳を一本飲むか、皮付きのピーナッツを毎日20粒食べると良いと言われます。牛乳を飲むと、よくお腹を壊し

 てくれるからと。
 なるほど、健康に良くないと云われる牛乳も、こういう使い方があったのかと納得しました。
★脳動脈瘤で気をつけなければいけないのは、高血圧だと云われます。高血圧には、松の実がとても良いそうです。また、良い塩、梅干しやみそ汁、お漬け物

 などの、「発酵塩」を摂るのも大切です。塩分を摂ると、血圧が上がると信じられていますが、発酵塩等の良い塩を摂ると、血圧は下がるのです。