今週のお言葉 – 53

龍の国-まぼろしの九条

先日、地震の夢を見た。
今まで見たこともない大きな地震だった。
ツインで建っているレンガ色の高層住宅に、別の灰色のビルが倒れてぶつかっていた。
私は、その時なぜか走っているバスの中にいて、上から壊れたビルの残骸が幾つも落ちてきてバスの天井を突き破ってくる、そんな現場にいた。
「とうとうその日が……!」そう思った。
 
目が覚めると、汗をびっしょりとかいていた。

じつは、昨年の末より、身体に異常が起きていた。突然、割れるような頭痛が起きる。
吐き気も伴い、生気が奪われていくような酷い頭の痛みが三日間ほど続くのである。
 
その頭痛の後、何日かして、大きな地震があった。2004年の12月末に起きたスマトラ沖地震だった。
何十万という人の命が失われた。
それから、しばらくして、また割れるように頭が痛んだ。
まさか、と思ったが、再びスマトラ沖で大きな地震が発生していた。

その後、日本各地でも幾つかの大きな地震があったが、不思議とその前に頭痛は起きなかった。
ところが、9月の終わり頃に、また激しい頭痛が起きた。
そして、今年2005年の10月8日にパキスタンで大地震が起きた。
マスコミ等であまり報道されなくなったために知られてはいないが、パキスタンの地震では8万人もの人々が亡くなったという。

また、先日の26日、中国の北京でも大きな地震があった。家が8000棟も倒壊したという。

だが、その前に頭痛は来なかった。
どうも、統計的に考えると、たくさんの人名が失われる地震の時に、激しい頭痛に見舞われるらしい。
私のように、地震の来る前に、身体に変調を来たす人はきっと大勢いるに違いない。
 

東京23区では、大地震の発生の可能性は、すでに「予報的」にさえなっている。
家々の郵便受けには、自治体が出している「地震の時に」的なパンフレットが配布されている。
街角の本屋では、「まさかの時の避難マップ」が並び、スーパーでは、防災グッズのコーナーが目立つところに出ている。
繁華街の巨大なスクリーンでも、東海大地震の発生の可能性をプレート理論で説明しだした。
日本は4つの大陸プレートが出会う、希にみる場所に位置しているのだと。
スクリーンに映し出される日本列島は、世界の中心にさえ見える。
あるいは、大きな龍の姿にも。

誰もが思う。東京を含め、関東が危ないと。
しかし、科学者達は、東海大地震が発生すると、南海大地震等に連鎖していくのではないかと示唆している。
と、すれば、日本に安全な地はなくなる。
あのロシアで起きたチェルノブイリの原発事故は、直下型地震の震度4で起きたとフランスのメディアが明かしていたが……。
 

ずっと感じていたことがある。
なぜ、あの関東大震災から、ずっと東京で大きな地震が起きてはいないのか?
東京大地震が叫ばれて久しいのに、実際に東京で大きな地震は発生せず、新潟や九州など、予想もしていなかった地で大きな地震が起きているのはどうしてなのか?
危惧されている地震の連鎖による富士山の噴火も、300年周期の大噴火と云われ、地熱も上がり、微弱地震の連続も続いているのに、まだ噴火する兆しが見えないのだという。
 
まるで、何かが首都を守っているかのように。
  
日本は戦後、世界でも例のない「平和憲法」を手に入れた。
武力による解決の永遠の放棄。それは、素晴らしい「人類の遺産」なのだと思う。
ところが、時代の移り変わりなのか、テロ等による世界の危機の前で、その理念が揺らぎ始めている。

古代から、世界各地の先住民は、人間の意識と地球の変動の関係性を示唆してきた。
もしも、日本が、この平和憲法9条のお蔭で、大変動から護られていたとしたら……。
私たちは、本当に9条を変えても良いのだろうか……?


【以下の文は、今年の9月25日に東京千駄ヶ谷の日本青年館で行われた『反核・反戦フェステイバル』で上演された「こどもの大統領」の感想文です。劇団人の業界紙に載せるために依頼された感想文なのですが、自分でも、どうしてこんな文章を書いたのか、わかりません……また、何故、日付が2007年なのかも……】

お芝居『こどもの大統領』はかく語りき  第17回 反戦・反核フェスティバルにて

きっと誰もが感じていたに違いない。
これはお芝居であって、お芝居ではないのだと。
ただ、それが具体的にどういうことなのか、その時には私たちはまだ「言葉」に言い表すことができなかったのだ、と、後で振り返ってそう思う。
2005年の9月25日。心配されていた台風も去り、満員の観客を迎えた東京千駄ヶ谷の日本青年館の会場で、リーディング「あの時あの場所で……」と芝居「こどもの大統領」は演じられた。
時におかしく、時にはっとするような場面と登場人物の言葉。
「……戦争は人の心の中で起こるもの」
あれから、数年が経ち、世界は本当に戦争の足音を身近に感じるようになった。自民党の圧勝で、憲法9条は巧妙に姿を変えられ、「建て前」としての飾り物になってしまった。
ある時、気が付いたら、この国にも「兵役義務」というものが存在し、20歳の成人を迎えた男女の所に、まるでギフトカードのように美しい「徴兵カード」が送られてくるようになって、初めて、国民は自分たちがもう引き返すことができない「間違った選択」をしてしまったことに気が付いたのだと思う。
予兆はずっと前からあったのに……。すでに、各国で起きたテロリズムが、世界を「戦争」肯定の気分に引き入れていったのを私たちは目の当たりにしていたのに。
私たちは「対岸の火事」と決め込んで、なんらその事にリアリズムを感じなかった。いや、感じなかったというのは正確ではない。東京の片隅で、一部の若者たちは、「未来の脅威」を意識的に、あるいは無意識の内に感じて、「反戦・反核フェスティバル」というお芝居によるアンチテーゼを行ってきたのだから。
でも、予言された終末か、それとも、これが人類という種の業なのかは知らないけれど、世界は戦争への階段をこうして下ってきた。
けれど、あの時、私たちが感じた、「かけがえのないもの」の正体、“平和であること”の大切さを今こそ、思い出すならば、まだ世界は間に合うかも知れない。
だから、今一度、大きな声で「No More War 戦争なんてたくさんだ!」と叫んで欲しい。あのお芝居の熱い想いを胸に。  
                                                               ……2007年11月。 未来の「私」から、愛を込めて
 

★【ご報告】 11月23日(水-祝日)に、東京の住吉で行われた、ダウン症や自閉症の子どもや、障害を持って生まれた子ども達と頑張っていらっしゃるお

 母さん達との、「ふれあい講演会」が無事終了いたしました。
 当日は、「こどもの大統領」のスライド紙芝居や「イルカのメディテーション」、そして、石崎このえさんの作られた「イルカの歌」の合唱など、みんなでワイ

 ワイと楽しめたように思います。
 私は、いつものように何をお話するのか、自分でも知らなかったのですが、その日は、「人間は死んだら、どうやって肉体を離れ、そして、どこへ行くのか」

 というお話と「お母さんとお父さんの処に、赤ちゃんはどのようにしてやって来るのか?」という、まるで見てきたようなお話をさせていただきました。見

 てきたのですが……。
 また、福島から参加してくださったSさんを中心に、あの「奇跡のヒーリング」を子どもたちやお母さん達と一緒にするなど、和気合いあいとした時間が流

 れたように思います。
 子どもたちが、本当にとても可愛かったです!
 「ふれあい講演会」を設けてくださった福士さん、楠本さんに、この場で改めてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。



★【小出しのヒーリング教室】
 少しずつ明らかになってきました福島イリュージョン、不思議な「ヒーリング現象」のお話をまた今回も少しだけお伝えします。
 名前は「B・L」と言うのだそうです。何の略なのでしょう?
 人は、自分で病気になっていきます。
 だから、病気を治せるのも自分自身なのだとか。
 医者や薬は、そのお手伝いをするだけだと、お医者さん自身も言います。
 
 人間は、誰でも「自己治癒力」を持っています。自然治癒力と呼んでも良い「免疫力」が、身体に働いています。
 もしも、その自己治癒力が、薬や食べ物にも頼らずに、自然に高めることができれば……。このヒーリングは、そこから発見されたものなのだそうです。

 その人自身の自己免疫力が無理なく、自然に高まっていくならば、子宮筋腫が自然に無くなっていたり、パーキンソンで歩行障害の人が改善されていたり、

 ひどいアセモが気が付かない内に消えていたり、アルコール依存症の人の「飲む量」が減っていたり、五十肩で手が背中に回らなかった人が目の前で軽く回

 るようになったり、ぽっちゃりの腰がキュっとくびれたり、医者から絶対に治らないと云われた乳腺症にも効果があったり、たった一度で顔のシミが半分消

 えていたり、ウツ病の人が、「心が軽くなった気がします」と言ったり、リウマチの痛みが軽減したり……と、さまざまな事も起きる、かもしれません。
 そんな夢みたいな事が本当にあったら、いいな。早く、出逢ってみたいな、と私も思うのですが。