今週のお言葉 – 50

光の地球 HOSHI
……いよいよ、本格的な「浄化」がスタートしたのですね。
世界各地で起きている一連の大地震、ハリケーン、台風などの自然災害を目の当たりにしていると、そう思う。
「ああ、本当にもう時間がないんだな……」
過去に何度も感じていたこと。
夏休みが終わって、宿題の提出期限が過ぎても、とうとうずっと待っていてくれた先生に出せなかった……、そんなバツの悪さにも似た想いが自分の中にある。
地球で起きている異常気象で亡くなる方、世界の各地でテロによって亡くなる方たち、私の身近な周囲で起こっている健康の不調、すべては、明確な「サイン」だったのに。
結局、私は何もできなかった。何の役にも立てなかったのではないか……、命を三度も頂いたのに……。ふと、そんな無力感にとらわれてしまう。
去年のスマトラ沖に続いて起こった、今回のパキスタンの大地震。自然災害が起きると、何万という人命が失われていく。報道には出ないが、たくさんの動物や植物も命を奪われる。
テレビに映る、子どもを亡くした母親の泣き叫ぶ顔、もう、本当に見ていられない。誰もがそう思う。多くの生命が消えていくことに、私たちの感情は耐えられず、どこかでマヒしてしまう。自分の心をつぶさないために。
先住民たちの予言した、「浄化」の時代。でも、それを受け入れるには、あまりにもつらい。自分のたいせつな身内が一人亡くなっても心を切られるほど悲しいのに……。
戦争で亡くなるよりはまし、とはとても言えない。何で失われても、同じ尊い命。
かけがえのない大切な者を亡くした人に、私たちができることはとても少ない。
慰めにはならないかもしれないけれど、僕はあるとき、この地球の本当の姿を見せてもらった。
それは、宇宙から見る地球、多くの人がテレビや写真で見たことのある地球の姿。
その地球が突然、半透明になって光り出したかと思うと、すべての人間の命、動物の命、植物の命、他の多くの生命体が、水晶のような硬質の輝きのある光の柱となって、地上から宇宙に向かって伸び始めたのである。それは、まるで、宇宙空間という暗い海に浮かぶ光の玉が、無数の光線を宇宙に放射しているような光景だった。
その美しさに目を奪われて、しばらく何も考えられなかった。
「……この光の一つ一つが、皆、命なの?」
何かが「そうだよ」と教えてくれた。でも、声でも音でもなかった。直接自分の内側に感じた答えのようなもの。
「人も、動物も植物も、あらゆる命が、同じ光、平等な尊い命……」
「ならば、人が死ぬということ、人が生きているということ、は、光が形を変えるだけ?」
「この地球も、地球に護られてきた命も、この地球を育んだ宇宙も、すべては同じ光、同じ源から来た光」
「……人の正体は、光。何千年も、何万年もの“記憶”を遺伝子の中に秘めてきた光」
あなたが本当は、誰も傷つけたり、悲しませたりしたくはないように。
でも、不本意でも、結局は傷つけてしまって苦しんだように、この地球も人間の命が地上で失われることを、多くの動物、植物がいなくなることをきっと悲しんでいるにちがいない。
その悲しみは、私たちの比ではないようにも思う。
私たちにできることがあるとすれば、先に光の中に帰った方の想いに、残された方たちの悲しみに「祈る」ことだけだと思う。
そして、自分の「想念」をきれいにしていくこと。誰も憎まず、恨まず、悲しまず、心にいっぱい「美しいもの」と「楽しいもの」を与えてあげること。
それだけは、誰にも、本当はできることだから。いろんな執着を手放すことさえ、できれば……。
……そう、私たちは、光の星に住んでいる、光の旅人なのだから。
★私が熱心に(?)見ている、土曜日の朝にやっている「セイザーX」というお子ちゃま番組があります。人の住めなくなった未来の地球を変えるために、未来から戦士たちがやってきて、宇宙海賊と戦うというお話です。じつは、未来から「メッセージ」が来て、運命を修正する、というのは本当なのです。大きな予言が外れたりするのは、そのためです。いや、正確に言うと、未来にそういうことを起こさないために、予言者たちは願いを託して「あえて記した」のです。
本当の予言者を「預言者ー預かる者」と書くのはそのためです。
私が書かせていただくものは、そういう未来からの贈り物であると感じています。『オンゴロ』や『こどもの大統領』なんかは、特にそんな感じが強くします。だから、なかなか、今の地上では受け入れてはもらえませんが。ブツブツ…………。
最近、私が福島の友人から聞いた、不思議な「ヒーリング現象」も、未来からの「サイン」のように思います。自分自身の「気」が自動的に循環し始めて、自己治癒力が再生活発化し、あらゆる病気が自然に消えていく、そして、その「癒しの方法」をすべての人が学ぶことができる、地震などの災害の時に、自分で自分を癒せるように……。その「癒し」は、人間だけでなく、動物や植物まで癒していく。誰に治してもらうのでもない、依存して頼るのでもない、自分自身の、本来の生命が持っている自然の治癒力が発動し、ストレスの原因である「傷ついた記憶」が消えて、その結果、癒されていくなら、そんなものがもし本当にあるなら、私も学びたい、とそう思いますが……。
なんだか、「この世界から戦争がなくなる」そんな日を夢見させてくれた、『こどもの大統領』のミックモックみたいですね。