今週のお言葉 – 46

自分で動かそうとしても物事は動かぬ。
宇宙に委ねたとき、あなたの知らない所で歯車は回りだす
ときおり自我で頑張っている自分に気づく。
肩に力が入り、ああしよう、こうしようと焦っている。
今までに、さんざんいろんな事を経験しているから、ある程度、物事の成り行きは予測できる。
これは、きっとこうなるだろうな。 あれは、どうしようもないかな、と。
けれど、人が三次元の世界に生きている実感として、予想を裏切る現実に直面したりする。
そして、人は悟っていく。
成るモノはなる!ならないモノはならない!
物事は、納まる処に納まっていくのだ、と。
それを痛感しているはずなのに、どこかでジタバタもがいてしまう自分がいる。
昔、中島らもさんに紹介された西久保さんという筋金入りのクリエーターの方が、「あんなあ、物事はくぢゃぐちゃにややこしゅうなるまでかき混ぜた方が、案外うまいこといくもんやで」と言われたのを覚えている。酔っぱらって衣類からサイフまですべて盗まれ、仕方がないからパンツ一つでジョギングしながら朝の町を帰ったというツワモノだった。
あのときは、その意味がよくわからなかった。というより、深く考えなかったと言うべきか。天災(天才ではありませぬ)クリエータと呼ばれ、自他共に認める武闘派のCMプランナーだった私は、「オレに不可能はない!」と言語道断的に生きていたから。
でも、今なら、わかるような気がするのだ。
中途半端に力が入っていると、結局は何にもならない。だが、死にものぐるいで頑張っていると、自分を超えたものが現れ、なんとかなっていくのだと。
仏教で言う、絶対自力=絶対他力の世界。
「命がけで仕事をしているのか?」
そう言えば、あの頃、そんな熱い言葉で聞いてくれたクリエーターもいたっけ。
そう。人はきっと、そんなに全力で頑張らないうちから、「どうせ、ダメでしょ」とあきらめてきたのではないか?
なのに、自分は運が悪いとか、見捨てられたと嘆いてきたのではないか?
「天は、自ら助ける者を助く」という言葉もある。(1706年米の独立宣言を起草したベンジャミン・フランクリンの言葉だそうですが、もっと前からあるように思います)
努力しないで、報われたものはない。ラッキーには、その裏に無数のアンラッキーを経験してきた過去(過去世も含めて)がある。
最近、わかったことがある。
「あきらめない」とは、大した才能であると。努力には才能がいるのだと。
もし、あなたに「あきらめきれない」で頑張っている夢があるなら、懸命にジタバタもがいてほしい。
全力で、力尽きて、倒れてもいい。
人は見ている。
もし、誰も見ていなくても、天があなたを見ている。
そして、遠い宇宙のどこかで、あなたの夢を実現させようとする力が、ある日突然動き出す。
★この世界から、戦争と飢餓を無くすことだけが、本当の真の望みだったと気づいたとき、私は自分がもう一度「生」を得た意味を理解しました。
そして、『オンゴロ』に続いて『こどもの大統領』が降りてきてくれました。般若心経は、聖者の何万回もの祈りと転生なくしては得られなかった宇宙の宝だとか。私は、この作品も人類に託された、日本人の役目に期待されて現れてきてくれたものと信じてきました。遠い未来からの贈り物なのだと。
しかし、私が「なんとかこの物語を世の中に伝えたい!」と努力しても、思うようには動きません。何度も空を掴むような感じを味わい続けました。
そんなとき、『こどもの大統領』は、突然の韓国版発売という、想いも寄らない処で動き出したのです。
私の知らない処で何かが働いている、それだけは感じるのですが、どう動いているのかはわからないのです。
そのため、私は、自分に出来ることは何でもしてきました。どうなるのかわからないけれど、わからないなりにやってみようと。
気が付くと、本当にたくさんの方たちが応援してくれていました。
物事は、自分の望んだ方向では動かなくても、頑張っていたら、きっとどこかで動くのです。
自分が知らないだけで、たった今、この瞬間も動いているのです。
だから、あなたも頑張っていきましょう。宇宙の力を、神さまの力をナメちゃいけません。
じつは、『こどもの大統領』の本のことで二つの動きがあります。
一つは、東京亀有で全盲の方たちにボランティアをしてくださっている方が、『こどもの大統領』を朗読してテープに入れて聞かせるという快挙をやってくださるそうです。
もう一つは、来る9月25日の日曜日に東京千駄ヶ谷の日本青年館で行われる「反核・反戦フェスティバル」で、『こどもの大統領』のお芝居が上演されることとなりました。
あのミックモックのお話が、世界から戦争を無くすお話が、反核・反戦のイベントで上演される、夢のような申し出にぼーぜんとしています。
劇団「風の子」という方たちが演じてくれます。詳細は、まだわかりませんが、わかり次第お伝えしたいと思います。