今週のお言葉 – 29

自分は幸福か、不幸か?
あなたは幸福な人だろうか、それとも、不幸な人だろうか?
「いきなり、何を言うのだ」と、戸惑われるかもしれない。
だが、「幸せになりたい」というのが、人の自然な要求であるなら、“今の自分”が、幸福なのか、不幸なのかを
知っておくことは大切なことだ。
それは、あなた自身のためでもあり、地球、世界全体のためでもある。
個人の「幸福」が増えると、世界を良くしていくからだ。
でも、どうやって?
じつは、アルカリ性や酸性に反応するリトマス試験紙のように、簡単に判断する方法がある。
それは、自分は世の中を祝福しているかどうか? と、自分に問うことである。
「好いているか? 嫌っているか?」と言い換えてもいい。
もし、あなたが、世の中を少しでも、「嫌悪」していたなら、あなたは残念ながら「不幸な人」である。
この世界は、自分の発したモノ(想念、言葉)が自分に跳ね返ってくるシステムになっている。
だから、自分の「嫌悪」や「憎悪」が、巡り巡って自分に襲いかかってくる。
私もお蔭で、ずいぶんと長く「自分」に苦しめられてきた。
あまりに昔に発した「感情」もあり、すぐにはわからなかったこともしばしばだった。
それは、何年も後になって出てくる「薬毒」にも似ている。
たとえば、人は、自分に無いモノ(富、成功、名誉、権力、幸福)を他人が持っているとき、つい「うらやむ」だりする。
そして、次の瞬間、「どうして自分が持てないのだ」とか、「あの人が持てて、なぜ自分が」と、
「憎悪」の感情に巻き込まれてしまう。
その時、その人は「不幸」の渦に入っている。
私たちは、昔から「自分がされてイヤなことは、人にするな」と、教えられてきた。
その真意は、自分に返ってくるから、だった。
ならば、その逆も真なり、である。
自分が「幸せ」になりたければ、人を、世の中を「祝福」することだ。
こんなにもイヤなことの多い世の中をどうやって? と、思うかもしれない。
しかし、世の中の「暗黒面」を見てしまう癖も「嫌悪」のなせるワザなのだ。
それは、あなたを「幸福」から遠ざける。
どうか、“自分”を幸福に!
人の成功や喜びを自分も共に祝おう。
自分が持っていなくても、人が持っていることを素直に喜べますように。
なぜなら、誰も持てないものは、自分も持てないのだから。
いつか、その「祝福」が、自分にもやってくる。
速いか、遅いかは、自分しだい。
誰も例外はない。