お告げ – 90

みんな一生懸命だから……
イヤー、2008年、皆さん、あけましておめでとうございます!
えっ、まだ気が早い? そうでっか。えらいすんまへん。
けどまあ、一年の経つのは早いもんで、今年も「あっ!」ちゅう間でしたなあ。
「年を取ると、一年が早い」なんて言いますが、あれ、ほんまですな。この前まで、七夕や夏休みやなあーと思うてたら、お彼岸が来て、クリスマス。もう、年が明けるやなんて。
「もういーくつ寝ーると、お正月」なんて唄った子供の頃は、指折り数えても、正月はなかなか来んかったのに。
けど、なんで、年を取ると、一年が早いのか?
ワシが思うに、先の事ばかり考えているからとちゃいますやろか?
ほら、子供の頃、ひろーいと思うていた小学校のグランドが、大人になって訪れてみたら、「あれ? こんなに狭かったっけ」と思うように、大人になって、今日の事よりは、明日の事、来週の事、来月の事と、先々の心配ばかりするようになったからやと思んですわ。
子供の頃は、「明日また」と言うて、友達と別れても、明日まで長かったでしょ。あれは、「今」を生ききっていたからでしょうなあ。
「今」が、精一杯で、明日とか、来週の事とか、あんまり考えんかった。遠足とか、楽しみにしても、一週間が長かったなあ。
大人は、「今」を楽しむのがヘタやねん。
「今を大切に」とか、「今がすべて」とか、いろいろな理屈をつけんと、「今」をよう楽しめん。
それでは、結局、考えているうちに、「今」が過ぎてしまう。
せやから、時が、「あっ!」ちゅう間に消えていくんですわ。
けど、誰も「今」を無駄にしたいと思うてるわけやないですよ。
誰だって、「今」を精一杯生きんとあかん、ということはわかっとるんですわ。
ただ、どうやったら、子供の時みたいに「今」を思う存分、楽しめるのかがわからないんでっしゃろなあ。
それが出来たら、もう一回、「子供」やれるんですけどなあ。
まあ、きばっとくなはれ。
「今」は、こうしてる間にもどんどん走っていきますさかい。
「自分に対して、一期一会」言葉で言うのは、簡単やけど……。
最後に幸福屋から一言。
「およそ人生で価値のあるものなんて、「時間」と「愛」くらい。しかし、多くの人は、「時間」をドブに捨てるように消費してる」と、何かの本で書かれていたけど、最近、そうかなあ? て思うんですわ。なんでかって? ほれ「宇宙に万に一つの狂いなし」と、言うでしょ。だったら、無駄に過ごしているように見えて、無駄なことは何一つないのんと違うの。そう思たら、「今」もきっと、意味があって、過ぎたり、戻ってきたりするんやろなあ。
まあ、来年は、ちょっとは、「今」を大切にしてみまひょか。
2007年 12月31日 駅前のまだ残っているクリスマスのネオンの飾り、なんだか嬉しいと思いながら、ビールを飲んで迎えた、大晦日。オリオンの三連星が冬の夜空にキレイ。