お告げ – 76

「浄化」って、あんさん、簡単に言わはるけど……

……まあ、なんですわなあ。
奇跡のダイエットやら、足がめっさミリョク的に細くなるとか、テレビショッピングで何とかマシーンやサプリメントが売られてるでしょ。

ほんでもって、「効果が出なかったら、代金は全額返しますゥ」と、大口叩いているけれど、あれ、知ってますぅ? 絶対、なんやかんや言うて返してくれへんの。
だって、接客マニュアルに「絶対に返金しないように! 客が、あきらめるまで粘りなはれ!」とあるんですもん。ワシ、知っとります。

まあ、ビジネスって、甘いもんやおまへんから、そんなもんでしょうなあ、と思うんやけど、それにしても、人の「変わりたい!」という願望は強いモンどすなあ。
特に、女性は、きれいになりたい、やせたい、ChiChi大きくしたい、若返りたい、とその願いは、とどまることを知りまへん。
ランプの魔神が出てきて、「願いは三つだけにしてや!」と言おうものなら、「なめとんのか、ワレェ!」と首締めるぐらいのヨクの強さですわ、ほんま。

けどまあ、それも、「大いなる進化」の為の“通るべき道”なんでっしゃろなあ。
えっ? 大いなる進化って、何っ? って。

そら、あんさん、決まってまんがな。
いよいよ、「霊化」が始まりよったんですがな。
「今、霊化がナウい!」って、東スポでもFRAUでも、一面の見出しで書かれているでしょ。なに、知らん!?

知らなくても、起こってるから、大変なんですわ。
ほら、周りに「病気になる人」が増えているでしょ。
ウツ病になったり、ガンになったり……、
なんか、病名はさまざまやけど、辿っていったら、みんな「血液の汚れ」から来ている病気のように、ワシには思えるんですわ。

血は、霊なり! って言葉、あんさん知ってはりまっか?
 
血が汚れていると、霊の「穢(けが)れ」となるとか。
それは、人の肉体が「霊化」が進んでいるために、起こっている出来事なんですねえ、まあ、怖いですね、怖いですねえ(淀川長治さんのモノマネをしている小松マサ夫調)。

だから、体調のバランス崩したり、病気になったりしていることは、一方から見れば、「悪いこと」のように見えるんやけど、もう片方の側から見たら、「次の段階」、「霊化」へ行くための
通るべき「浄化」とも言えるんと違いますやろか?

ほたら、今、起きている「不都合」や「不幸に思える出来事」は、本当は、「喜ぶべき浄化」に伴う、副作用みたいなもんでおますわ、アハハハハ、と笑えたらええんやけど、できるか、カスー! って言うのが、庶民の気持ちなんやろね。

「癒される」とか言うと、皆さん傷がパアーッと光って消えて、痛みもなくなるように、錯覚していはりますけど、ほんまは、かさぶたが出来て、剥がすと痛くて、結構、時間がかかって治癒していくように、「浄化」と一言で言っても、現実には「きっつー!」と泣きたくなるくらい、厳しいものがありますわなあ。

せやから、「霊化」は、一見、「困ったこと」「苦しいこと」「悲しいこと」の連続に見えたりします。そんで、「なんで、私だけ、こんな目に遭わんとあかんのじゃい」と、嘆いたり、わめいたりするんですな、それが人間というもんですから。

けどまあ、どんだけジタバタしてもですな、「霊化に伴う浄化」ちゅうもんは起こるもんや、とワシは睨んどるんですわ。

病気の形を取ったり、失恋や失業、いろんな形を取って、内側から、揺さぶりをかけてきよる。そら、きっついでっせ!
けど、ガンでも何でも、病気になったら、同時に「治す力」も抗体みたいにまれるように、どんな困難や悲しみも、その人には、「受け止られる」また「解決できる」「乗り越えられる」力も付録でついてまっさ! ということを信じてほしいもんダス。
「浄化」はきつければ、きついほど、後に味わえる「幸福」も大きいですさかい。
それが、宇宙の「慈悲」ちゅうもんでっしゃろなあ。

……じつは、それを「ハルマゲドン」と言うんですわ。
まさか、ワシが起こすとは思わんかったけど、ブツブツ……。

 
最後に、幸福屋から一言。
深夜、テレビをつけたら、こんなコマーシャルを見た。
「前世で、私と一緒にハルマゲドンを戦った者に贈る、とんこつ的なお夜食! その名も、ハルマキ丼! 君は、もう食べたか!?」
ような気がする……。
 

2007/5/6