お告げ – 62

水飲み研究家

口を開けば、「水、飲みなはれ!」と、叫んでいるような気がする。
身体の調子が悪い、と言う人の話を聞くと、ほとんどと言って良いほど、水を飲んでいないからだ。
運が悪い、と嘆く人にも、「水飲まんかいな」とアドヴァイスをしてきた。家相にも効く! と、ウソもついてきた。

ときおり、「私はしょっちゅうお茶を飲んでいます」と自慢する人もいるが、
お茶とお水はぜんぜん違う。
コーヒーや紅茶やお茶、水代わりにビールを飲んでいると言う人もいるが、そんな人は、「本当には水を飲んでいない」のだ。

それどころか、かえって体内の水を排出させていたりする。
コーヒーなど、利尿作用があるから、コーヒーを飲んだら、その三倍は水を飲まなければいけないのだよ、明智君。

「どんな水が良いのですか?」と聞かれるから、「フツーのミネラルウォーター」と答えている。
ビタミン強化やミネラル強化した水は、結局は、身体の役には立たないので。
「水道水でもいいですか?」とも聞かれるので、「美味しければ……」と言うしかない。
それでも、紅茶やお茶を飲むよりは、数倍も健康に良いけれど。

水を飲むと、体内や血管の中に溜まっていた毒素や重金属が、押し流されて、汗や尿として排出される。
そして、細胞にも潤いを与え、酸素を呼吸させ、新陳代謝を促し、皮膚や骨などを再生させていく。
さらに、一番大切なポイントだが、その水がきれいな血液を作るのにも使われるのだ。腸内の絨毛細胞で。

よく、「どのくらい飲めば良いのですか?」と聞かれるので、「……死ぬほど」と答えている。
いや、ほんとは、一日に2リットルが理想だけど、少なくとも1リットルは飲んで欲しい。
方法は、とてもシンプル。朝起きたときに、コップに2杯。食事の時に、それぞれ1杯、寝る前に2杯。これだけで、もう1リットルを越える。
その合間に、ペットボトルに入れた水を飲んでいたら、軽く2リットルになる。
 
ところが、最近、ある重要な問題に気付いてしまった。
多くの人は、どうやら 「水を飲まない」のではなく、「水が飲めない」のだと。
 
「努力して飲んでみましたが、とても続けられません」
「朝の一杯はなんとか飲めるのですが、昼間は仕事で飲んだりできないのです。夜は、ビールなんか飲んでしまうと、とても水は入らないので……」
「ただでさえ、水太りなのに、これ以上飲んだら……」
そんな声がちまたにあふれかえっている。
 
うーむ、そうだったのか! と、唸ってしまった。
どうりで、お菊人形の髪の毛の伸びるのが早いわけだ(オイ、オイ)。

ワシは、努力しないでも水がいくらでも飲めるので、考えもしなかったのだ。
ほんとーに、この地上は偏見を修正してくれるわ。

では、どうやれば、水を飲めるのか?
例えば、身体を動かす。歩いたり、走ったり、家事をしたり、人と話したり、自分の中のエネルギーを運動的代謝で燃焼させる。
次に、コーヒー、紅茶、お茶、ビールを飲むのを止める。

あと、砂糖を摂るのを止める。甘いもの好きな人ほど水が飲めないみたい。
こんな方法もある。絶食したりすると、お腹が減るから、水をお腹一杯飲んで腹の足しにする。すると、水が自然に入っていく。身体にもとてもいいし。
 
どうだろう? あなたは「水を飲まない人か?」 それとも、「飲めない人」だろうか?

 

最後に幸福屋から一言。
「人はパンのみにて生きるにあらず」とイエス様はおっしゃった。
ワシは、「パンは飲みこめんけど、水は飲みこめるがな」と、思う。
でも、何より大事なのは、水に「感謝」して飲むことでんがな!