お告げ – 50

天使研究家
……今日もどこかに天使が舞い降りる。
昔、「なぜ、人は、クリスマスが好きなのか?」という質問を何人かにしてみた。
プレゼントがもらえるから、と言う理由が一番多かったが、町が光のイルミネーションできれいになるから、とか、クリスマスソングが流れて楽しい気分になるから、というのもあった。
中に、「クリスマスが近づくと、なんだかやさしい気持ちになれる自分がいるから」という答えがあって、僕は今でもそれがとても気に入っている。
クリスマス……イエス様が生まれた日。その方が生まれ、この地に血を流されたことで、霊が地に根付き、地球に初めて、「愛」が伝えられた。
そんな尊い方の生誕の日。
私たちは、その方の、そして、地球の「子ども」だから、クリスマスのカウントと共に、自分の中に「愛」を確認していくのだと思う。
その時、私たちの背中には、真っ白い光の羽の痕跡が見えているにちがいない。
かくて、天使は地上に舞い降りる。
だけど、天使とは、本当はとても傷ついてきた人なのだ、と思う。
いっぱい、いっぱい傷ついて、苦しんできたから、人の「痛み」もわかり、やさしくなれるのだと。
世の中には、人を陥れたり、根拠のないウソで人を苦しめたりした人もいるかもしれない。
でも、そんな人こそ、視点を変えれば、天使に近づこうとしている人なのかもしれない、と思う。
なぜなら、ウソをついたり、人の悪口を言っている時、その人は本当はとても苦しんでいる。自分で自分の事を激しく嫌悪して……。
また、人を憎む人は、本当は「情」の深い人だから、普通の人よりも、はるかに優しかったりする。
……そんな人たちが、苦しみの中から「愛」を学んだ時、地上に、また一つ大きな光が灯される。
クリスマスに、新たな天使の誕生を祝えられたら、いいな。
自分の魂に向かって、メリークリスマス!
最後に幸福屋から一言。
天使にはなっても、ペ天使にはならないようにネ。
……ときおり、「私は天使に逢いました」とか、「天使とコンタクトしています」という人がいるけれど、本当に天使と逢った人は、きっと黙っていると思うよ。そして、他人に自慢気に話すような人に、天使は決してコンタクトをしてこないって知ってた? 新手の商売には、気をつけようね。