お告げ – 37

パニック障害とシンクロニシティ
ある時、突然、呼吸困難等のそれまで経験しなかったような身体の不調が自分に起きる。
多くの人は不安になって、医者に駆け込む。
すると、お医者さんから、「まぎれもなくパニック障害ですな!」というお墨付きを頂戴して、初めて、ホッと安心するのだという。
今、パニック障害が、とても増えているというが……。
やっかいなのは、それが忘れた頃にやってくる事だ。
すぐに起きる事もあるが、何年も、何十年も経ったある日突然に、身体に不調となって現れたりする。
原因は、「不安による心の停止-トラウマ」が脳に記憶されていて、何かの拍子に蘇るからだが、もう一つ考えられる。
それは、「時間」というモノが想念の産物である証拠のように思う。
本人は「過去」だと思っていることが、今も共にあるとしたら……。同じようなショックを受けたときに、その磁力(振動)に呼応して現れるのではないか。
だからこそ、「原因」を見つめ、自分なりに納得して「超える」事が必要なのだ。
そうすれば、「過去」は繰り返されない。
私たちは、何度、同じ所を回れば気が済むのだろう。
あんまり回っていると、バターになっちゃうよ。
人は、自分の前に突然現れた「ショッキングな出来事」に遭遇すると、思考が停止し、パニックを起こす。
思考が停止する状況は、どんな状態かと言うと、真っ白で何も考えられないと言う人と、考えようとしても同じ思考がグルグルと回って、ただ焦っていると言う人もいる。
うーん、壊れた蓄音機でレコードをかけると、同じ所の音だけが何度も繰り返されるだろう。そんな状態。一定の同じ音楽や映像がグルグルと頭の中に回ったりする。
ワシの場合は、上品にフォークダンスの「オクラホマミキサー」が頭の中でリフレインしていた、と書いたが、実はウソである。
いや、正確にはウソではないのだが……。オクラホマミキサーの♪~チャラ、ララララ、~チャラ、ラララララン~♪というメロディーには違いない。違いないが、中身がすこうし違う。
フォークシンガーのなぎら健壱氏をご存知だろうか? 彼の作品は、ワカチチブという相撲取りが試合の最中にマワシが外れてしまったという恐怖を描い
「悲惨な戦い」や、「葛飾にバッタを見た」というわけのわからない曲が多いのだが、その中に「アーパーサーファーギャル」というものがある。ブランド大好きなアーパーギャル(なんでしょう?)が、真夏の海辺をブイブイ言わせて通り過ぎていく様を歌ったものだが、その歌が「オクラホマミキサー」のメロディで歌われているのだ。
その歌詞の「♪~ハワイの海が最高よ、ウソつけ! いいとこ江ノ島だ!」という部分がある(あなたもオクラホマ・ミキサーのメロで歌ってみてくだされ。きっとトラウマになるって)。
じつは、ワシがパニックになったとき、その部分だけが、何度も頭の中を駆けめぐったのである。
ただでさえ、ショックのために、思考のブレーカーが飛び、「行ってしまっている」のに、である。なんで、そんな時に、それほど好きでもなかった、ほとんど聞いたこともない、なぎら健壱のその曲がよりにもよって頭の中に流れなければならんのだ!!
ワシは、この事実から、すべての人が竹のように根っこの部分で繋がりあっているのだという「宇宙の真理」を発見した。
きっと、その歌のものすごいファンの人がこの地球上のどこか(たぶん日本だけだと思うけど)に居て、毎日のように聞いていたのではないか? そして、その人がある時、ものすごいショックな出来事に遭って、頭の中にその歌の一部分が回転したのではないか? と。
して、その時のその人が受けたショックの「振動数」とワシがショックを受けた時の振動数が同調してシンクロニシティを引き起こし、その結果、ワシの頭の中に、その曲が転送されて来たのではないか! そう思うのだ。
でないと、自分の頭の中で起きた奇妙な現象の説明がつかない。
宇宙は、いつも深遠である。
人がたいへんな時にも、そうやって、人の本質に気づかせてくれるチャンスを与えてくれる。
……もう、パニックはいらんけど。
最後に幸福屋から一言。
ワシの大好きな音楽グループ、『おかげ様ブラザーズ』(誰それ? 今、いずこ? 知ってたら教えて!)のアルバムに、「四文字の熟語で怒る親父」という歌がある。
昭和の激動の中を駆け抜けてきたオヤジは、何の目的もないままチンタラ遊んでいる若者が許せないのか、「言語道断」とか、「紆余曲折」と必ず四文字熟語で叱りつけるのだ。
その中で、オヤジが「かかかか~」高らかに放つ「笑止千万」というのが、ちょっと気に入ってたりしている。
もしも、今度何かショックな出来事に遭って頭の中が思考停止の白紙状態になったら、「色即是空」なんかどうでっしゃろ。