お告げ – 140

……神さまの正体
……あけまして、おめっとさん(おめでとうさん)。
初詣、何処にいきはりました?
どーも、暮れから引き続き京都のおばはんどす。
えっ、ウチどすか? ウチは何処へも行ってしまへん。
へえ、特に願い事ありまへんから。
だいたい、願わなければならない事は、願ってもかないまへん。
なんでか教えたげましょか。
新年そうそう気前ええでしょ。
ここだけの話でっせ。
あのね、自我の願い事は聞かんことにしてはるんやて。
聴くのは、魂からの願い事だけ。
なんでそんないけず(イジワル)?
例えばやね、この高校に何としても入りたい、と思うて神社仏閣に願掛けて入れたとしましょ。
せやけど、入った学校でイジメられたり、何かの事故に巻き込まれたりしたらどうします?
間に合うた!と思って乗った電車や飛行機が事故に遭ったら……。
人間は目先の事しか考えられまへん。
ほんまにその人にとって幸いかどうかは、その時点ではわかりませんやん。
……けど、魂からの願い事はいつもたった一つなんどす。
それは「魂の進化」することだけ。
その経験が魂を進化させることに繋がるんなら、どんな不可能に思える願い事でも叶うそうどす。
ただし、人はすぐに結果を求めますやろ。種を植えて、「早く目を出せ柿の種、出さねばハサミでちょんぎるぞ」(サルカニ合戦?)って、めっちゃ短気ですやん。
まあ、昔から言いますわな。
「果報は寝て待て」と。
せやから、願わんかったって、叶うモンは叶うんどすわ。
それからやね、皆さん、時折、神さまを商売のダシに使いたがりはります。
誰それさんには、神様が憑いた! とか、あの人は神の隠り身(人間に化けてる?)に違いない! とか。
ええかげんな宗教でも、占いでも、「たった今、神が降りてきました」とやるでしょ。
アホちゃう? ようやりまんな。演技賞もんでっせ。
まあ、もしかしたら、本人もその気になってたりするんでっしゃろけど。
ええこと教えたげましょか?
今日は大サービスやな。京都のおばはん、なめとったらあきませんよ。
ええか、人に見えたり、感じられたりする神さまなんて、もともとはただの人ですねん。
昔に何かの功績があって、神さまに祭りあげられたんでっせ。
中には、祟りを鎮めるために神格化させたんもありますがな。
京都の北野天満宮の菅原はん(菅原道真)なんか、藤原一族の謀略で島流しにされて、恨んで怨んで祟りまくったお人でっせ。
それが、今では学問の神さまや。小学校の算数の問題も出来へんかもしれまへん。歴史は詳しいやろけど(ちょっとフォロー)。
よう「神懸かり」とか言いますやろ。
だいたい、登場回数の多いのんが「アマテラス」はんでんな。
若い人は「コノハナサクヤノヒメ」がタイプみたいどす。
どんな顔してたかも知らんくせに。
菅原道真はんが降りてきて嬉しいでっか? 加齢臭きつかったらどないします?
「今、神懸かった! 我は、ビリケン様なるぞ」なんて言う人おりまへんやろ。
結局、みんな自分の好きな神さまの名前を言うだけですがな。
……それで、みんなほんまに何がしたいんやろなー。
人の言う神も悪魔も、もともとは昔の(古代の)人間や。
もし、神さまがいてはるんやったら、その存在は「論理」やろなー。
ほんまの神さんは、大人の目にも子どもの目にも見えんもんどす。
まあ、皆さん、せいぜい気張りなはれ。
2012年1月5日
この前、講演会でしゃべったら、読者です、て言う人が来て、
「……お話、感動しました。きっと、天から話されることが降りてきてるんですね」って言われました。
……送り手も僕なんですけど。