お告げ – 139

……転生の中で
……どーも、京都のおばはんどす。
まあ、ごきげんさん。いややわあ、ご無沙汰どした。何してはりましたん、……人助け?、そうどすか、そら大変どすなー。
ほんと私ら人様なんぞ、よう助けられしまへん。
「人に、人は助けられないもの……」それが出来たら、それは人間やあらしまへん。
結局、人は自分で自分を助けんとどうしようもないんとちがいます。
いつまでも人に頼ってたら、後で後悔しまっせ。
今、今、今、今が大切! そんなんわかってますがな。
何も来世で何とかしようと思てんのとちがいます。
まあ、もうちょっとお炬燵(こた)の中でヌクヌクとしてたいだけですやん。
あと5分、あと5分寝かして! わかりますやろ。
みんなそうでっしゃろ。
まあ、それで二度寝して1時間も経って、「遅刻や! なんで起こしてくれへんかったん!」となりますけどな。
それで、そのまま人生が終わってしまうこともありますわな。
その時はその時ですがな。
「人間、死ぬときは死ぬるがよろしかろう」って、親鸞(しんらん)はんも言うてはります。
けど、「間に合う」人もいてはります。稀(まれ)どすけど。
孔子(こうし)はんやないけど、「明日に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」なんて高尚な気持ちになれんのは、ほんま徳を積んどかんとどうにもなりまへん。
自分で立つ……それを自立て言うんどすけど、いったい何から立つんやら、それすらなかなかわかりまへんから。
で、あんさん今まで、何処で何してはりましたん? ああ、人助け言うてはりましたな。
ご苦労はんどす。
ところで、世間様では、今度の地震はマグニチュード9で、千葉沖に来るとか、いや、北海道や、いやいや静岡やて騒いではりますな。
週刊誌でもテレビでも、「備えなはれ」とか「覚悟は出来たか?」とか無責任に書いてはりますわ。
そんなもん、誰が用意できますのん? 地震警報言うたかて、ほんの数分前でっしゃろ。
何処にも逃げられへんやん。
火を止めるくらいが精一杯どす。湯ぅ入れたカップラーメン食べよか、どーしょーか迷う感じ?
防災グッズがある?
いつも持ち歩きはりますのん? あんな重いもん。たいがい家に置いてますわな。
けど、地震は家におらんときに起きたりしますやん。
結局、私らに出来る準備て、心の準備しかないんとちゃう?
「武士道とは死ぬことと見つけたり」なーんて。
私、武士とちゃいますし、おばはんやし。
で、ほんまはどこに来るんやろ? 大地震?
エラーイ学者センセや自称予言者はんの予測は、いろいろ言うて、後で当たってた、外れてたとか、……競馬やないんやから。
他にも、耳鳴りしたり、どっか身体痛なったり、鼻血出したり……、と感じる人もぎょーさんいてはるけど。
けど、誰も止めること出来へんやん。
ほんなら、騒いでも、どーしよーもないやん。
……なあ、私ら、もしかしたら、この地球の変動期に合わせて生まれてきてんのんとちがうんやろか?
そしたら、最初から「覚悟」なんて出来てんのとちがいますう?
地震があろうと、火山が噴火しようと、津波が来ようと、ガンになろうと……、それすら覚悟して降りてきたんやったら……、
かかってこんかい! そんな気持ち湧いてきまへん?
私ら、人助けなんて高尚なことようしまへんけど、自分のケツくらい拭いてみせまっせ。
来年、最初からどないなるかわからんけど、まあ、なんとかなるやろ。
なるようにしかならんし。
ほんなら、せいぜいええ年を。
ほっ、ごめんやす。
ゴォォォォォーン、除夜の鐘やろか、……ああ、地球の自転の音ですがな。
ほな、さいなら。
2011年12月30日
きっついなー、京都のおばはんは(GACKT調で)。
よく9次元に行ってきましたって人いるでしょ。アホなセミナーとかに。
今度聞いてみて。「キップ見せて」て。
5次元、6次元、なんでもええけど、次元大介なめとったらあかんで、ねえ、ルパン。