大きく打てば、大きく響く。小さく打てば、小さく響く

 

〜「一瞬で☆人生を変えるヒント」より〜

京都、嵯峨野の二尊院に、美しく響く鐘がある。打つと、澄んだ空間に音が波のように渡っていって驚くほど長く響いている。その音の中に、手を合わせて平和を祈る人がいる。

 ・・・気が付けば、私たちの周りに鐘は幾つもある。昔、『人生を変えるヒント』をアメリカに持っていったKさんという女性がいた。その人は、アメリカの厳しいビジネスのまっただ中に身を置きながら、その本をボロボロになるまで何度も読んだという。あるとき、勤めていた会社から、南米の担当を任された。

しかし、Kさんにはスペイン語など皆目わからない。彼女は最初、「これは、自分に対するイジメではないのか?」と考えたという。周囲の友人達も気の毒がった。だがKさんは、「意味のないことは人生には起こらない。と、本にも書いてあった。きっと、これは自分に与えられた”何か”なんだ。それに、もし、私がイヤだイヤだと思って仕事をしたら、そんな感情で仕事をされた相手は迷惑なだけだ」と、思ったのだと言う。

 そして、彼女は、現地で「What can I do for You? 私にできることがありますか?」と笑顔で仕事を続けた。そんな彼女の姿勢は、やがて現地の人たちの心を解きほぐしていった。南米での経験は、その後の彼女の人生自体を大きくキャリアアップしてくれた。「どんなことにも、意味があるのだ」と、頭ではなく、心で掴んだのである。

 私は、そのことを手紙で読んだとき、「ああ、この人は大きく鐘を叩いたのだ!」と、思った。「この方の”求める真摯な態度”が、本に隠されているエネルギーの扉を開いたのだ」と。

 その人が人生の岐路に立っていて、深く何かを求めているかどうか、あるいは、自分に起きる物事に「思慮深くある」かどうかで、「反響する音」の大きさは変わってくる。

 結局、人は、自分で答えを見つけられるのだ。・・・いや、宇宙が応えてくれると言うべきか。それが、どんな道であっても、本気で求めている限り。