お告げ – 57

自己分析(セルフ・リーディング)研究家

自分のことがよく見えない、わからない。
何をしたいのかも、また、何をすれば良いのかもわからない。
だから、自分がどうすれば「幸せ」になれるのかも見えてはこない。
「私は、どう生きていきたいのか?」と。

そんな人が増えている。
で、誰かにリーディングしてもらったり、セラピストや占い師に相談したり、前世を見てもらって、何のために自分が生まれてきたのか? を知ろうとする。

それはそれで、一つの手段だとは思うけれど……、どうか、アドヴァイス程度に聞き留めてほしい。。
前世と言っても、人は一つではないし、幾つも何度も転生して来ているから、どれが今の生と関わるのかは、誰にも見えない。
また、安易に人に頼って、教えてもらっても、それが本当にあなたの「真の幸い」に辿り着けるかどうか……。
自分のことを、本当に知っているのは、自分だけである。人に聞いたりするのも、自分の心を相手の言葉で確認したり、キャッチボールをして、「答え」を見つける手段にすぎないのだ。
自分自身を客観的に見つめれば、知らなかった自分と、知りたかった自分に、出逢える。

でも、それを導く方法が判らない。そんな方に、自分でできるリーディング、セルフ・リーディングの仕方をお教えしよう(タダでっせ!)。
 

【通りすがりのセルフ・リーディング教室】
人に相談したり、リーディングしてもらう時に、「なんでも良いから、自分の事でわかる事や何か言ってください」と言う人があまりいないように、たいていは、自分で、「私のこういう処を変えたいのですが、どうすれば?」とか、 「将来的に、何々していきたいけれど、どうすれば良いのでしょう?」とか、「何々ができなくて困っています、どうすれば良いでしょう」と聞くように、人には、「問題を明確化する力」があります。

1 まず、ノートでも、何でも良いから、白い紙と鉛筆(ボールペン可)を用意します。
  その真ん中に大きな○を描きます。

2 ○の中に、「自分はたぶんこういう人間だ」と思う(自己判断で)事を書いていきます。
  たとえば、「自分は弱い」とか、「自分は見栄っ張りだ」と。箇条書きに思いつく限りかきます。「弱点」だけでなく、「長所」も書いていきます。
  なぜ、二つを分けないかというと、自己分析しようとするとき、たいていは、弱点ばかりが出てくるからです。また、弱点と長所は、
  明確に別れているものではありません。
  その境目は、とても薄いのです。弱点が、転じて長所になったりもします。また、長所が、時と場合によって、独りよがりになったりもします。
  だから、思いつくまま、「自分ってどんな人」を書き出していくのです。
  それに番号をふっていきます。
 
3 次に、○の外側のスペースに。空きがないなら、別の紙(または、ページ)に、番号をふった項目について、「理由」を考えて書いていきます。
  「自信がないから」とか。
  その「理由」の、「理由」が連想できたら、それも書きます。

  「自信がないのは、容姿に自信が持てないせいだ」とか「子どもの頃から、人にそう言われた」とか。
  そうして、番号をふったすべての項目について、「理由」を書き込んでいきます。

4 今度は、「理由」の「原因」について書きます。
  「容姿に自信がないのは、子どもの頃に人から悪く言われたせいだ」とか、「親が自分を容姿のことで嫌った」とか。
   
  注:辛くなっても、これは、誰にも見せないし、誰らも相談することではないから、勇気を持って書いていくこと。 

5 次に、新しい紙に、同じ○を描いて、その中に、「自分はこれからどうしたいのか?」「何がやりたいのか?」
  「どうすれば、またどういう状態であることが自分が幸せな状態なのか?」ということを思いつくかぎり書いていきます。
  その中には、経済状態、健康のこと、親や子供、兄弟との関係、恋愛のこと、性的な要求や悩みのこと、仕事のこと、と分けて書いていっても
  漠然と書いても結構です。単なる、願望に、すぎないと思うことでも良いのです。
  また、「何がしたいのかわからない」とも、「何もしたくない」と書いても良いです。それが、今の気持ちなのですから。
  本当に誰にも、見せるものではありませんから、正直に告白するのです。
  正直に書けば書くほど、真実の自分、皮肉なことに、「真の幸せ」にもつながるのですから。

6 今度は、書いた一つ一つの項目に関して、「理由」、「それを求める原因」を考えてみます。
  たとえば、「こういう職業に就きたくても、雇ってもらえない」とすると、「なぜ、それができないのか?」と突き詰めれば、「資格がない」
  「年齢制限がある」「経験がない」「学校を出ていない」「資格を取るための経済的な余裕がない」といろいろと理由が出てきます。
  ですが、そのとき、もう一歩踏み込んで、「では、なぜ、その職業に就きたいのか?」、「それに就けば、どんな人生が得られると思っているのか」
  とまで思索していくのです。
  「何がしたいのかわからない」と書くと、その「原因」に「何もしたくないから」と出てくるかもしれません。
  でも、「では、何故、何もしたくないのか?」と問うてみるのです。
  「身体が丈夫じゃないから」「人に会うのが苦手だから」「傷ついているから」「幸せなんて求めていないから」答えが出てくれば、
  その答えはまた新たな「原因」にたどり着きます。
  深く掘り下げて、「原因」を探っていくと、自分でも忘れてしまっていた「記憶」にたどり着くこともあります。 

7 そうして、自己分析を追求していくと、「ある瞬間」、自分で自分のことがまったくわからなくなります。
  今まで、見えていたはずの自分が、どこにも無くなってしまうからです。
  けれど、その時、自分は、自分を外から見ている自分がいることに、その位置に立っていることに気づくのです。
  そして、今まで、自分が見ていた世界、「自分は、四角い箱の中で、自分を見ていたのか」とか、「四角だと思っていたのに、三角の枠の中だった」と、
  自分を縛っていた「フィールド=呪縛」が見えてくるのです。

8 それがいったい何になるのか? と、問いたくなるかもしれません。人によって、答えや反応はさまざまです。
  「自分をありのまま見る」「自分を認める」ということにつながったり、「次にすべき行動が明確になった」「捕らわれていたものの正体」に

  気づいたりします。
  でも、やったことで、何かが確実に変わっていきます。

★セルフ・リーディングは、「自分の知っていた自分」あるいは、「知っていたつもりになっていた自分」から、「自分が知らなかった自分」への冒険の旅なのです。それは、「変わる前」の自分から「変わった後」の自分への移行かもしれません。そして、そのとき、何をどう思うのかは、「変わってしまった自分」にしか見えては来ないのです。ちょうど、クリームソーダを飲んだことのない人に、いくらクリームソーダの味を説明しても、どうしても実感できないように。でも、もし、その人が、クリームソーダを飲んだら、もう、飲んだことのない自分とは違っているのです。


最後に、幸福屋から一言。
ワシは、前世はもちろん、遠い惑星の裏まで見える、ような気がする。だが、それを人に聞かれても、答えてヤンバルクイナ。たいていは、講演の質問の時に何も聞いてこないのに、後で、廊下とかで、こっそりと聞いてくる。そんな、姑息さが、でえーキライだ! だから、聞いてきたら、「あなたの前世はヤカンです」とか、「徳川家康の家来の足軽が使っていた、下駄でした」と、言うことにしている。さらに、ワシは、人が「見える」と言っているものの正体が見える、ような気もする。はっきりと断言する。本物は、テレビに出ない!
あっ、ワシ、迷いネコ、探しています……。なんのこっちゃ?