お告げ – 121

♪癒しじゃないのよ、ナミダは! アっホーん!♪
中森アッキーナ
どーも、こんにちわー。カツラ小枝デスゥー。(真っ赤な着物の桂小枝のソックリさん)
まあ、もうカイロは要らん季節になりましたわなあ。去年は、クジラに貼ったりしてアホみたいやったわ!
ところでねえ、自分の事を話し出して、涙する人っていますわなあ。
あれ、どう思いますぅ?
一所懸命、自分のガマンしてきた状況とか、話しているうちに、感極まってきはんのやろね。
大粒の涙が、頬を伝ってポロポロ……。
それが、ちょっと大人の、こう、小料理屋の女将にでもなったら似合いそうな色っぽい女の人が泣いたりしはりますと、
男の人なんかは、胸が締め付けられて、「なんでも、力になったるさかい!」みたいなセリフを言わされてしまったりすんのと違いますぅ?
アホちゃう?!
あれ、おっさんやったら、ないわねえ。オッサンが自分の事話し出して泣いたら、そら犯罪やもん。
私やったら、女の人にでも、こう言うたげますわ。
「ウッソー、何泣いてんの! アホちゃう? ……アホちゃいますうぅぅ?」
それで、たいがいは、ピタリと納まります。
まあ、恐ろしい目で睨んだりしはりますけど……。
人間は、感情の生き物やから、怒ったり、泣いたり、笑ろたりします。
けど、時には、そんな自分を変えたい、と思う人もいます。
今の自分を変えたい、今までの自分を超えたい! ええことや思いますぅ。
けど、そんな決意とは裏腹に、涙を流して、しまい! そういう人、結構いてはりますやん。
あれ、なんでか、わかります?
涙を流すことで、一時的に「気が済んでしまう」からやねん。
よう、精神世界のお人は、涙を「浄化」や言うて、悪いもんやないのよ、と誤魔化してくれます。
その方が、何遍(べん)も自分を頼ってくれて、お金落としてくれはるからやろね。
「その涙は、この前の涙とは違います。……成長しましたね!」とかなんとか……。
アホちゃう? ……アホちゃいますうぅぅ?
そんなもん、一時的な“逃避”に決まってますやん。
人間は、自分に起こっている出来事の“原因”と“結果”の因果関係をきちんと分析せんと、おんなじ処をグルグル回ってしまいますのん。
せやから、自分の感情をコントロールして、今の感情に溺れずに、しっかりと自分自身を見つめるっちゅう事が大事なんやね。
それが、出来やんと、何度もおんなじ失敗を繰り返しますよ。
「感情」をガマンしたり、抑制したりは出来ても、コントロール出来へんのやね。
問題を見つめてても、記憶の扉が開いたら、すぐに、涙が溢れてきて、それ以上の思考を止めてしまう。
アホちゃう? ……アホちゃいますうぅぅ? なんべんも言わしなはんな。
泣いてても、性格、鬼のくせに!
なんべんも言わへんよ。
涙は、ブレーカーみたいなもん。一時的にはラクになるけど、また、人の同情も買えるけど、結局は、自分から“立ち上がる力”を奪ってしまう。
だから、泣きたくなっても、「あっ、このパターン、あかん! ヤバイ!」思うて、ぐっと堪(こら)えてみなはれ!
そのうち、だんだんとコントロール出来るようになってくるさかい。
それで、今までの自分とおんなじように、すぐに泣いてしまう人見たら、大声で笑ろたげて、
「ウッソー、何泣いてんの! アホちゃう? ……アホちゃいますうぅぅ?」
って、言ったげたら、それで、その人も救われるきっかけになる。
……まあ、それでも、泣きたい人は泣かしといたげたら、ええやん。
おんなじ処、回るの好きなんやろから。
ところで、あんさんは、どないしますぅー? 涙君、さよならしますぅー?(坂本九かい)
2009年4月24日(金)
……22日の水曜日に、大阪の梅田で、昔の怪獣仲間と会ってきました。
30年ぶりの再会でした。みんなええオッサンになって、テレビやら、ラジオ番組持ってんのやら、人から借りた本を売ってる人やら、タロット占いやってるロリコンの人まで、いろいろでした。みんな、世間一般からは、変わってる!とか、鬼畜と言われた人ばかりです。学校も出身地も年齢もバラバラ。怪獣映画や特撮映画が好き! というだけで共に暗黒の時代を駆け抜けた仲間でした(今から30年前に、「大特撮」という日本特撮映画史をみんなで出版したんだよ!)。
今でこそ、会社の自分の机の上にケムール人やガラモンの人形を飾っていても、何にも言われませんが、当時(今から35年前)は、「高校生にもなって、ウルトラマンなんか、まだ見てんのか!」と冷たい視線を浴びまくったもんでした。仲間の一人は、お見合いで、「趣味は何ですか?」と聞かれて、「ゴジラが好きやねん」と言ったら、断られたとか。ああ、ええ時代やったなあ……。