今週のお言葉 – 13

今こそ、自分らしく……

世界が揺れている。
アメリカは、戦争に向かって突き進んでいるようだ。米国民の総意であるかのようにマスコミは発表しているが、あなたも私たちも、戦争を拒否する米国民を知っている。
日本も自衛隊武装派遣の法案が可決されるかも知れないという。さらに、他のアラブ諸国の反応も刻一刻と変化している。
このまま世界はどうなってしまうのか?
多くの人が不安に脅え、戦争を回避したいと願っている。人間の意思が戦争を嫌っているのに、それでも、戦争の足音は消えないのか。
今、世界で、日本でさまざまな「戦争反対」の運動が行われている。
 
人々は、大きな感情の海の中にいる。
私たちがすべきことはなんだろう。
今、しなければならないことは?
誰もがきっと考えている。
 
ぼくは、「今こそ、自分らしく……」と、思う。
たとえば、仕事をしている人は、自分の仕事に精を出そう。
不景気で気分が乗らなくても、戦火に見まわれるかもしれない人たちのことを思えば、仕事ができることはありがたい。少しでも、質の良い仕事ができるよう頑張ってみよう。
主婦は、夫や子どもが健やかに過ごせるよう、自分の家庭を「平和」に保とう。自分の心に明るい「気」を育もう。楽しい音楽や踊り、玄関に花を飾って家庭に「陽気」を取り込もう。そんな時間を自分にも家族にも、親しい友人にも与えよう。
学生は、これまで体験してきた「教育」が、「自分で思考する力」となるよう、一度ポーンと意識を宇宙に飛ばして、地球と「人間の歴史」を冷静に見つめてみよう。未来を間違えないために。
そうして、「世界がそうなっていくのは、仕方がない。自分の力では止められない……」というあきらめにも似た「流れ」に決して流されることのない「自分」を保とう。

まず、「自分自身」を「戦争のエネルギー」に巻き込まないようにすることが、戦争を避ける最初の道である。
それは、小さな事だけど、とても強いエネルギーを要する。知らず知らずの内に「自分」を巻き込んでいく巨大な渦から、自由でいるために。

マスコミが、世界で平和を祈り続ける人たちの姿をもっと流してくれることを願う。繰り返し見せつけられる「戦いの闇」よりは、人類に愛を届ける平和の祈りや歌声の方が強いはず。
 
人類の心の中から希望の灯が消えないように、まず、私の心から……。