今週のお言葉 – 26

ウツの正体!
最近、無気力になっていないだろうか?
何もやる気が起こらない、自分なんか、この世界にいてもムダなように思ったりしていないだろうか?
ときおり、出るのは大きな「ため息」ばかり。
何があなたをそう変えてしまったのだろう?
人が、自分を「むなしく」思うとき、その人は「ふさぎ虫」に取り憑かれている時なのだ。
世間では、それを「ウツ」という。
『幸福屋から一言』の第5のお告げ「三度の飯より悪魔祓い」にも書いてあるが、人間は、光か闇かのどちらかのエネルギーの中で生きている。その中間はないらしい。
「普通」というのは、人間が比較的「光」に向いているときなのだ。それ以外の、怒っているときや絶望の中にいるときは、「闇」に囚われている時である。
その「普通」も長くは続かない。
ご存知だろうか? テレビや携帯電話などから出ている電磁波は、1秒間に何万回も脳を通過する。同じように、「光」とは反対の位相にあるエネルギーも1秒間に何万回も襲ってくる。ちょっとした、テレビのニュースでイヤな事件を見たり、映画のワル者を「憎い!」と、思ったりしても、部屋の隅で待っていた「闇」たちは、待ってましたとばかり、寄ってくる。
そして、ある感情が雪ダルマのように大きくなって、気づかぬうちに、「汚染」されていくのだ。
もともと、すべてが自分から出た「感情」ではないのに、その「感情」の中に溺れてしまい、脱出できなくなる。
そして、ある時、「何もかもイヤになった」「もう生きていたくない」と、つぶやいている自分がいる。
それが、「ウツ」である。
よく、赤ちゃんの虫封じを行うと、「疳の虫」という細い糸のようなものが指先から出て来るように、「ウツ」になっている人は、「ふさぎ虫」がくっついているという。
もちろん、「類は友を呼ぶ」だから、自分の中に、同じ「傾向」があることも“その虫”を呼び寄せる原因である。
人間は、つい「不足」に目が行く。
今あるものに「感謝」することの重要性は、失って初めて気づいたりする。
私も何度も、感謝を忘れ、痛い想いをしたり、「ウツ」にハマったりしてきた。
もうそこから脱出しようと堅く決意しても、「不満」のワナはいたる所に隠れている。
では、対策はどうしたら良いのか?
「ふさぎ虫」の好物は、現状への「不満」である。
反対に、嫌いなものは、なんでも「ありがたい」と喜ぶ「感謝の心」である。
しかし、「ウツ」は、「希望」が見えなくなっている状態である。つまり、「絶望の沼」の中でもがいているのだ。そんな時に、どうやって、感謝の心など湧いて来るというのか?
「なんで、こうじゃないんだ? どうして、思うようにならないのか?」
取り憑いた「ふさぎ虫」によって、感情は倍加する。いや、何百倍にも、何千倍にも膨れ上がるのだ。
解決の方法は、一つ。
“そのこと”に気づくことだ。
つまり、これは、「自分一人の感情ではないのだ!」ということに。
その瞬間、人は、「闇」から「光」に目を向ける。すると、少なくとも、自分の「感情」ではなかった「ふさぎ虫」が蒸発し始めていく。
そうして、少し軽くなった頭と心で、想い出してみよう。「今ある、ありがたいこと」を。
一つでもいい。……雨露をしのげるお家があること、飢えていないこと、眠ることができるということ、太陽が輝いていること、蛇口をひねると水が出ること、今、呼吸して、生きていられること……。
つまり、今日まで、「生かされてきた」こと!
そうして、あなたは、「ウツ」から第一歩を踏み出すのだ。