今週のお言葉 – 60

水より来たりて、水にかえる
地球に水が生まれて、35億年。
水は多くの生命を生み、育んできた。
命の中には、今も、その原初の水が生きている。
多くの命が、生まれてきて、死んでいく。そして、また生まれ変わる。
目には見えないけれど、そこには、原初の水の循環がある。
私たちの身体に流れる血液も水によって支えられている。
地球の水と、人間の身体の中の水。
我らは、水より来たりて、水に還る。
人は水がないと生きられない。
それは、誰もが知っている事実。
そして、人間の身体は75パーセントが水分。
それもたいていの人は知っている。
だが、にもかかわらず水をちゃんと飲んでいない人は、結構多い。
水を飲んでいますか?と、聞くと、「はい、私は水分をたっぷりと摂っている方ですから」と答える人でも、聞くと、その水分は珈琲や紅茶、お茶やビールだったりする。
それでは、本当の水を飲んでいることにはならない。
お茶やコーヒー、紅茶、ビールは、身体を潤さない。かえって、体内の水分を排出して、脱水症状を起こしてしまう。
(緑茶などを良く飲む人が便秘になるのは、お茶が水分を出して、便をかためるから)
その証拠に、それらを飲むと、後で「のどが渇く」のではないか?
水とは、何も混ぜない純粋な水のことなのだ。
できれば、塩素処理された水道水ではなく、山の湧き水やミネラルウォーター、竹炭や浄水器で濾過した水の方が良いが。
それでも、水をきちんと摂取していると、身体は健康に維持されていく。
よく、どうも体調が良くない、疲れやすい、なんだか身体がだるい、と、こぼす人がいる。
そういう人の多くは、薬を飲むか、栄養剤や健康回復のための青汁なんかを飲んだりする。
自分の身体に何か異常を感じると、人は不安になる。そして、特別の処置を求める。
何か、特別の事を自分にしないとダメなように思うのだろう。
薬や栄養剤を摂取すると、確かに一時的には元気になる、ように感じる。
そして、「ああ、良かった」と思ってしまう。
けれど、それは本当に一時的な事で、すぐに元に戻ったりしてしまう。本当の原因が解決されてはいないからだ。
では、「水」ならばいいのか? と言われると、「そうだ!」としか答えようがない。
乱暴に聞こえるかもしれないが、たいていの病気や心身の異常は、体内の水のバランスが崩れるからだという考えがある。
現在の医学や科学では、証明されにくいが、「健康な水」はすべての異常を修復していくのだと。
たとえば、僕の知り合いは、風邪を引いて寝込んだとき、一杯のお水に感謝して飲んだら、たちまちの内に治ってしまった。
それを自己暗示だと疑う人もいるだろうが、では、何故、お水を飲んだら、なのかを正確に説明できるだろうか?
人は、水の本当の正体や力をまだ知らない……。
水の能力、それは、浄化力と転写力。
水は、汚れを浄化する。霊の汚れまで清める。
なぜ、水がものを浄化できるのか?
それは、水が、霊的な光の結晶だからだ。
物質であり、同時に、霊的な存在。それが水の正体。
神道の「禊ぎ」は、その記憶である。
そして、水に電気などが通りやすいように、水はエネルギーを転写する。
たとえば、病気の人の身体に入った水は、その病気や病気の原因となったエネルギーを転写する。
そして、水の本来の性質である、浄化力で転写された「汚れ」を消していく。
このことは、人間が肉体を物質と固定視していては、理解できないように思う。
もし、身体の調子が悪かったり、心が鬱(ふさ)いでいたら、おいしい水をたっぷりと飲んでみてほしい。
そして、美しい音楽を聴いたり、美しい景色を見る。
身体の中の水の浄化力が上がる。
悪いものは、やがて、汗や尿などに混じって、排泄されていく。
特別な事は、何も要らない。すでに、私たちは、この宇宙でも特別な「水」を与えられているのだから。