今週のお言葉 – 75

ロクデモナイ この素晴らしき世界に 

 (ジョージアのCMより)

皆さま、あけましておめでとうございます。
本年も、できるかぎり、しこしこと綴って参りますので、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

先日(1月7日)、箱根神社にお参りに行ってきました。
突然、思い立っての参拝でした。正月開けの三連休で晴れているから混雑しているのは承知のお参りでした。案の定、箱根新道から、元箱根に向かう道で渋滞に巻き込まれましたが。自分で、自分の行動に驚いていました。連休明けに行けば空いているのに、と。それでも、「行かなければ!」と行動してしまったのは、なんだか呼ばれているような気がしたからかもしれません。
びょうびょうと風の鳴く日でした。芦ノ湖の表面に霧が立ち、それが、風に吹かれ、湖面を生き物のように滑っていくのです。湖面に面した赤い鳥居と白い霧が対照的で、おごそかな感じを受けました。
箱根の山からは、残念ながら富士山のほとんどは雲に隠れて見えませんでした。それでも、富士山に祈りをさせていただきました。「どうか、もう少し待ってくださいね」と。


ニュースで、ニューヨークの気温が22度にもなっていると報道されていました。上半身裸で走っている人が映っていました。桜が咲いた地区もあるそうです。ブルガリアでは、気温が高い為に熊が冬眠できないとか、モスクワで冬に咲かない花が咲いたとか、大阪の道頓堀でタコヤキが値上がりしたとか、カナダのトロントでは、13度もあるとか、いつもなら、マイナス10度とか氷点下の季節なのに。
今年の元旦の朝、友人から、「地軸が少し傾いた為に、北アメリカに異常気象の気が起きているように感じます」と聞いて、「うーむ、とうとう来たか」と感じたのを思い出します。
「異常気象」の定義とは、10年に一度起きるか、起きないか程の出来事を指すそうです。今では毎年のように言われていますが。そして、人々は、次第にマヒしているように思うのです。

本当に、地球は、人類は、いったいどうなってしまうのでしょう? 忍び寄る不安の影に脅える声が聞こえてきます。
でも、同時に、「何か、私にできることはありませんか?」そう問いかける無数の頼もしい声も感じるのです。

じつは、先日、長い長い、幾つもの夢を見ました。その中で、B社という子ども教育産業の会社に、「パティおばさんの子どもとお母さんのお話のシリーズ」の企画を持ち込む夢がありました。けれど、誰も相手にしてくれないのです。担当の若い人たちも局長と呼ばれる40代くらいの男性も、受験産業や競争社会に勝ち残っていくための方向ばかり見ているようでした。建前では、「いじめ問題」や「子どもの不登校」、「自殺」を防げるような企画をと言うのですが、話を聞いていると、「いかにして勝ち残っていくか」に視点が向いているように感じるのです。そこで、「子どもも傷ついていますが、お母さんの心理ケアから始めないと問題は解決されないように思うのですが……」と、提案したのですが、「我が社には、有名な大学の心理学の先生やテレビで活躍しているセラピストの先生方が顧問にいますから、その点もおさえています」という返答でした。そこでも、「権威」や「世に知られている」という部分に目が向いているのか……と。会社を後にしながら、大きくため息をついたのを覚えています。

地球に明らかに異常が起きていても、人々の関心がどこに向いているのかの象徴のように思えた夢でした。

今は、「オーラ」という言葉が一般的に認知される時代になってきました。人々が「見えない世界」に興味を持ち始めたのは、惑星の進化による、自らの「霊化」と関わっているからです。
「霊化」と聞くと、驚かれますが、具体的には、「心の動揺が、身体にすぐに現れる」肉体に変じてきたと言えば、理解しやすいと思います。ストレスが、ダイレクトに病気に繋がっているのです。そのことを人々は、無意識には気づいているのですが。
心の表面や自我では、「表象の世界」や「身の回りの現実」に右往左往しているように見えますが、魂の段階では、ちゃんと「変化」に気づいているのです。
ただ、その事を正確に自分自身に当てはめて考えられない為に、現実の社会の方が正しくて、「ついていけない自分は落ちこぼれ」のように感じてしまうのかもしれません。

今の時代は、情報が混乱していて「何を信じたら良いのかわからない世界」でもありますから。

自分の内側に目を向けること、それが、今、一番大事な事のように思います。
先住民がずっと警告してきたこと。人の病いと地球の異常。人の内部と地球の内部(核)。人が癒えていく事と地球内部が安定していく事が、一般に考えられている以上に密接に繋がっているのだとしたら……。
10年前に書いた、『癒すこと、癒されること』には、「人間が癒されれば、地球も癒される。……生きている命であるから、地球にも生命のエネルギーフィールド、オーラは存在する。環境汚染は、地球の霊体を傷つけていく。 人のオーラがくすむと、地球もその影響を受けていく。生命体のオーラは重なり合い、その波動が影響しあうからである。 あなたが幸せで健康でいることが、地球の変動を最小限度に抑え、地球の自然浄化力を回復させていく道である」と。
そして、今、その事がようやく人の内部で「受け入れられる」時期になった……、ように思うのです。

何よりも、自分自身を明るく保っていること、自分が健康であること。
そして、隣人の苦しみに、心を向けること。
昔から、当たり前のように言われてきた「真理」こそが、地球を癒す、もっとも近道であるなら……。

「地球を癒す」ことは、自分自身を癒すことにほかなりません。
自分が癒えないと、人間全体が癒されないし、地球もラクになりません。

これから、本当の21世紀が始まります。
太陽のエネルギーが以前の1000倍にもなった為に、地球自体の惑星振動数が変化し、人間の「霊化=進化」が否が応でも進んでいきます。
逆説的に言うならば、「霊化」が進まないと、生き残れない状況になっていくように思っています。

太陽の光と水だけで、植物のように光合成で栄養が補給できる人間が、そろそろ現れても良い頃なのかもしれません。
以前から提案していた「微食」も、その方向への一歩のように思うのです。

けれど、すべては意識の変化から、です。
人間の外側ではなく、内側が「変化」しないと、周囲に現れている環境も作ってきた現実も何も変わりません。
「変わりたい」と思わない限り、それも、「本気」でないかぎり、「霊化」に適応できなくて、現象に振り回されて迷ってしまいます。

さあ、新年の始まり。地球はまだもう少しだけ、待ってくれているように、思います(ほとんど、お願いですが……)。
だから、このロクデモナイ、素晴らしき世界をなんとかしていきませんか? ご一緒に。