風の言葉 – 14

月の子ども
「Mondenkind モンテンキント!(月の子ども)」
童話『ネバーエンディングストーリー』の中で、ファンタージェンの女王「幼な心の君」に、バスチアンはこう叫ぶ。
「月の子ども」とは、「月紀=霊性の復活」を意味する。
「魂の記憶を蘇らせろ!」、というキーワードとも取れる
私たちの「自我」は、長い転生の中で、遺伝子的に受け継がれる基本的な「個性」と、自分を取り巻く生活環境に応じて作りあげられる。
子どもとして生まれてくる親や家庭環境は、あらかじめ何度かの調査と相談(夢の中で親、そして、自分を取り巻く守護的な意識体と)を繰り返し「決定」されるのだが、時に、暴力的な家庭などの、あまりに過酷な生活環境は、個人の想像以上の精神的負荷をかけ、新たなトラウマ(精神的外傷)を作って、本来の方向性(生まれてきた意味)を見失わせてしまう。
そして、「記憶」を思い出すことなく、自我のままに彷徨っていく。
しかし、それは、私たち人間が近視眼的に観た世界であり、個人の苦悩や迷いは、本人の魂にとっては、在る程度、「想定内」のことだったりする。時が満ちて、新たな環境を受け入れられる準備が整った時、今までの扉は閉じられ、新しい扉が開いて、新しいプログラムのように人生が切り替わり、そこで、「新たな自我」を形成し、獲得した経験や智恵は、魂へと吸収されていく。
それが、若いときに起こるのか、あるいは、年齢を経てから起きるのかは、個人個人のそれまでに生きてきた過程によって違う。また、人生に何度もの「転機」という形で、少しずつ「変化」を繰り返す魂もある。
一般に、過酷な環境で、ゆがむ自我ほど、その芯の中に強い魂を持っていたりする。あらかじめ、障害を持って生まれてくる子どもと似ている。
もちろん、中には、悪事に走るような「想定外」のとんでもない方向に身を置くようなこともあるが、それでも、予期せぬ出逢い等の第三者の介入という「修整構」をもうけて、それ以上の「歪み」を回避させたりする。悪事がばれて、法的処罰を受けるなどもそうだ。そして、転んでもただでは起きない、ように、そこから、普通の人の何倍もの経験値を得て、魂を成長させる事もある。
世の中を、目の前で起きている事象だけで見る限り、この世界は、時に、悲惨な地獄のような世界に見えるかもしれない。企業などが平気でウソをつく、物質的豊かさだけが価値があるかのようになってしまった世界もそうだ。
けれど、人が必ず老いて死ぬように、絶対的な価値観など存在しない。
物質的豊かさも幻想の地位や肩書きも肉体と共に消えていく。
その時、人は、「裸の個」として、宇宙と向かい合う。
そして、知るのだ。
すべての人は、天に雇われ、そして、天に還っていくのだと。
死んだ、すぐ後に、人は、月に呼ばれる。全体が黄色みがかっている世界。『古事記』に云う、「黄泉の国」。あるいは、「ヨモツヒラサカ」の段階でもある。
そこで、人は、魂の洗礼を受け、傷ついた自我を洗い流す。
月は、どこまでも、厳しく、そして、やさしく、魂を包むようにして、癒してくれる。地球で受けたさまざまな傷を。物理的には、周期数の調整という形で認識されるが。
そして、清まった魂を宇宙へとそっと帰す。
……光の宇宙船に乗せて。
地球に生まれるすべての魂は、そのプロセスを必ず通過してきた魂だという。
「月の子ども」は、ある意味で、地球に降り立つ前の「無垢な汚れのない魂」の復活である。
「自分はこういう人間だ」と限定してきた自我からの脱出であり、「まだ見ぬ可能性」への冒険、旅立ちでもある。
「生まれてきた意味」を求め、探し、そして、満たす為の旅……。
そして、人は、新たな「荒野」を目指すのだ。
2007年11月27日 おとといの美しかった満月を思い出しながら。
追伸
月の力は、その潮汐力で海水の干満を支配するだけでなく、人間の肉体、精神にも深く作用しています。
例えば、満月と新月時に、右脳と左脳のエネルギーが逆転し、中庸化を計ることは、意外と知られていません。
一般には、女性が28日の周期で、月経が起き、身体の汚れを浄化再生するように、男性もまた、感情の浄化作用を受けているのです。
しかし、近年、食品添加物や大気や水の汚染のせいで、私たち人間のホルモンバランスは、多分に不均衡となっています。加えて、人工ホルモン等を添加した肉食や白砂糖摂取の過多や喫煙の習慣が、脳内のホルモン分泌の異常を促進させています。仕事や家庭環境などから来るストレスも同じです。
その為に、女性は生理不順を引き起こしたり、男性は、勃起不全や情緒不安定、不眠で苦しんだりしています。
医学的な解決策は、まだ見いだされていないそうです。何より、月(ムーンシステム)と人間の関係性を真面目に研究する機関は皆無に等しいとか。
新しいBLの技、「ムーン・バランシング」は、一切の薬物、機械等を使わずに、人間の脳内のエネルギーバランスの調整を可能にします。しかも、右脳と左脳だけでなく、前頭葉、脳下垂体に至るまで、エネルギーの浄化再生を促進させます。それによって、脳内モルヒネと呼ばれるエンドルフィンの異常分泌を抑制し、左脳の機能を復活させます。そして、中庸化された脳は、論理的、直感的思考の両方を活用することができるようになります。それらが、すべて個人の脳内で、自浄作用として起きるのです。自分のエネルギー流動だから、一切の負荷がありません。
また、気巧的な外的エネルギー療法や電気治療的な処方によって、バランスを崩し、霊的にずれた脳の機能まで修整してくれるといいます。もちろん、自己の回復力の発動の結果によって、ですが。
☆2008年度から始まる、BLスクーリングでは、その新技もスタンダードとして伝えていきたいと思っています。