風の言葉 – 48

フィールドの魔法
……ねえねえ、余計なことだけど、健康食品のお店で働いている人って、化粧していない人多くない?
化粧品は化学物質で身体に悪いからと避けているんだろうけど、買う方としては、できれば店員さんがキレイな方がいいかな。
肌が艶やかで、ハリのある美しい人ってめったにいないもの。
そう言えばさ、どうして、「健康」を商品やコンセプトとして扱っている人たちの方が普通の人より、不健康そうなんだろうね。
例えば、飲食関係の人がそう。
中国の「医食同源」は、食べることで健康を維持していく、いかにも中国らしい言葉だけど、日本のレストランで食事を作っている人のほとんどは、朝から深夜まで働きづめで、とても不健康な生活をしている。
睡眠不足にアルコール依存とタバコ中毒、お肌も内臓もポロポロだったりしている。栄養ドリンクと大量の薬でやっと誤魔化してはいるけれど、見ていて気の毒になってしまう。今、作っている「人を健康にするはずの料理」は、いったい誰のためのものなの?
人の健康の為に、自分の身体を壊しているなんて、まったく矛盾だと思わない?
そこで食べた人は、本当に健康になれるんだろうか……。
食事療法といえば、玄米菜食、大いにけっこう!
でもね、マクロビオティック等の食事療法も素晴らしいものがあるけれど、どうして、彼らは同じモノを別の素材で似たようなモノを作って提供しなければいけないの?
例えば、アトピーが出て、ケーキを食べられない子どもの為に、タマゴも乳製品も使わないで、似たようなモノを作るでしょ。
でも、子どもは、友だちの○○ちゃんが食べているのと同じものが食べたいのに決まっているんだよ。
それを親は、不憫だから、可哀想だからと似たようなモノを与えるために、工夫して作ろうとする。
ねえ、同じ工夫するなら、どうして、似たモノではなくて、人と同じモノが食べられるようにしたいとは考えないの?
「そんなことが出来るなら、とっくにしているわよ! うちの子のアトピーは凄いんです! ウウウウッ」
あっ、ゴメンよ。泣かしちゃったかな。
でもね、道がいつも一つとは限らないように、「解決策」も幾つもあるかもしれないでしょ。
世の中は広いよ。一つの方法がダメでも、別の方法が見つかるかもしれないでしょ。
例えば、蕎麦アレルギーだった人が、ボディライトニングを受けて、蕎麦を美味しく食べられるようになっているよ。小麦粉アレルギーや乳製品アレルギーの子どもが、普通のパンやチーズを食べられるようになっているんだよ。それこそ、何百人もね。
だから、ウソップの童話のように「あの高い所にある果物は、きっと不味いんだよ」と、子どもにウソを教えなくても済むんだよ。
探せば、ボディライトニング以外にも、他にも方法が見つかるかも知れない。
方法は、何だっていいんだから。
大事なのは、道は一つじゃないってこと。
探したけれど、見つからないのは、固定観念に縛られた探し方をしていたんじゃない?
「灯台もと暗し」というように、いったんすべてを白紙にして、探してご覧よ。
求めれば道は必ず見つかる。
けれど、最初に見つけた道がすべてだと思わないこと。
出逢いやご縁を大切にする人は多いけれど、その人の内側が(気配)が、いろんなモノを呼び寄せている事実を知ると、その人自身が変われば、出逢いやご縁も変わってくるはず。
その事にたいていの人は気づかないけどね。
「どうして、もっと早く出会えなかったのでしょうか?」
ううん。本当は、とっくの昔に出会っていたんだよ。ただ、今までは「気づこうとしなかった」から、見えなかっただけ。
それでも、今、気づけたなら、いいんじゃない。
可哀想なのは、「この道より我を生かす道なし」と、間違った道を邁進している人たちの方かも。実篤さんもきっと泣いてるよ、ヨヨヨヨって。
でも、それが間違った道だなんて、どうしたら気づけるのだろうね。
死んで、縛られているモノが無くなったら、見えてくるのかしら。それとも、死んでも尚、縛られたままなのかな。
……自分を救ってくれる者なんて、何処にもいないんだよ。自分以外はね。
この世で一番怖いのは、「盲信」することかもね。
何でもかんでも、疑ってかかった方がちょうどいいみたい。
「依存」することはラクで、自立する方が難しいように思えるけれど、いったん自立を目指したら、人に頼る方がしんどいことがわかってくるよ。
まあ、もうあんまり時間が無いから、どっちを選ぶのも自由だけど……。
ねえ、あなたが今、信じているものって、絶対に正しいものなの?
2009年4月16日 晴れ。
……東京では、吉野櫻はすっかり葉桜になってしまって、八重桜が開き始めました。でも、新緑が美しいです。
自然は、いつも一番良い方法を無意識のうちに選択しています。人間だけが、いろんな“しがらみ”や“自我”の為に、目が曇って何も見えないみたいです。
ボクは、中途半端に素晴らしいモノよりも、どこまでも素晴らしいモノがいいなあ。
それ以外は、要らないから。
……道明寺のお饅頭に、純米酒、もうはまりまくっています。