風の言葉 – 55

麻薬のこと……
……今更、あえて言う必要がないかもしれないけれど、「麻薬」はなぜ社会犯罪として取り締まられるのか?
ちょっとだけ耳を貸してくれない?
あのね、「麻薬」と一口に言っても種類は幾つもあって、覚醒剤(LSD)やエンジェルダス等の化学物質のドラッグ系のものから、大麻や芥子のように天然のものもある。いずれも精神と肉体に影響を及ぼすことに変わりはないけれど……。
一般に知られている作用としては、幻視(イリュージョン)の体験、精神的高揚、強壮(性的)効果だろうか。
主婦や学生に拡まる手口としては、「疲れてるんでしょ。これ一度試してみたら。身体がとてもラクになるから」というのが一番だとか。
そうして、中毒者を増やしていくんだね。
「麻薬」がなぜいけないのか?
曰く、中毒性があるから。精神と身体を蝕んでいくから。
どちらも正しいんだけれど、世の中には擁護(ようご)者がいて、覚醒剤系は危険だけど、大麻はタバコよりも安全なんだ、と言う人が結構いる。
彼らは、かつてバリで流行ったマジック・マッシュルームから、ネイティブ・アメリカンが儀式で使ったりするペヨーテというサボテン系の植物とかもそのカテゴリーで捉えている。
そして、必ずこう言う。「だから、カナダやアメリカの幾つかの州でも、マリファナは合法なんだ」と。
……確かに、大麻は、かつて古代神道でも用いられていた。巫女が神懸かりになるための補助としてね。
また、カミカゼ特攻隊に大麻が与えられたのも恐怖心を無くさせる為だったとか。
芥子は痛み止めや麻酔にも使われたし、医薬的な要素はある。
ちなみに大麻とマリファナは同じモノだよ。
けれど、害があるとか、ないとかの判断基準は、とても曖昧(あいまい)だったりする。
肉体に及ぼす害をみんな問題にするけれど、麻薬の危険性は、オーラに影響するところにあるんだ。
芸術家が大麻(マリファナ)を用いることでインスピレーションを得る、とかそういう類の話を聞いたことがあるでしょう。
幻視はあるからね。それをアート的に捉える人は多いんだろうね。
けれど、現実には、芸術性とはほど遠い害をもたらしているのだよ。
観察すると、第三の目と呼ばれる額のチャクラの部分に粘着性の灰緑色のスライムみたいなものが付着したりする。
それは、間脳の松果体に低振動を送り続け、左脳の思考中枢をマヒさせていくんだ。そして、ベータエンドルフィン、いわゆる脳内麻薬を分泌させ、右脳を刺激する。その結果、感情的になり、論理性が失われる。時には、若年性のアルツハイマーになる危険性もある。
では、幻視は何を視ているのか? そんな疑問が湧くよね。
麻薬による周波数は、通常のオーラの周波数よりも低いから、高い次元や宇宙的なエネルギーと一体となれるはずがない。
繋がれるのは、人間の集合無意識、つまり、自我の海だけなんだよ。
だから、幻視には、ホラー的なものが多いんだね。
また、麻薬のエネルギーは脊髄(せきずい)に入り込み、仙骨の処で低振動を発し続ける。
それは、血液の浄化再生力を低下させ、免疫力を下げてしまう。
仙骨を刺激するので、性的ホルモンの分泌とアドレナリンの分泌を促すから、性的な刺激を受けやすく、自分はまるで精力的になったように錯覚してしまう。
けれど、エネルギーを無理矢理一気に放出させただけだから、その後は反動でかえって疲れやすくなってしまう。
人間は、本当に目に見える世界に固執するために、本体であるオーラへの害に気づかない。
法律で認められていようと、有害であることに変わりはなければ、知ったかぶりで擁護する方が非論理的だと思うけど。
それと、誤解しないでほしいんだけど、タバコの方が大麻よりも安全だなんて言ってはいないから。
タバコに比べてというけれど、どっちも有害だよ。どちらも中毒性は強いし。
大切なのは、それらを求めるものの「正体」を知ることかな。
いったい誰が……って?
自我に決まっているじゃない。また、さらに言うなら、「依存心」だろうね。
「霊化」の時代に入り、麻薬が霊化を著しく妨げるものだとわかってくると、「変わりたくない」という自我とのビミョーな関係もわかってくるよね。
化学物質や電磁波など、これからは、身体にどれだけ有害な毒素を取り入れないようにするとか、また、どうやってそれを排出(排毒)するように心がけるかが大切な要素になってくるよ。
ほら、なんで僕が水を飲むことを勧めてきたか、繋がってきたんじゃない。
2009年9月20日(日) 台風が直撃を避けて、変なふうにそれていってます。まるで誰かが東京に上陸したらアカン! と言うてるみたいに。
麻薬と言えば、女優の酒井法子さんの謝罪会見を見て、「あれは演技だ!」って声が上がっているけれど、女優が演技をするのは不思議でもなんでもないように思うけど……。
きっと何かの形で復帰するんだろうね。いつも思うけれど、本当に世の中は甘い! けれど、人生は甘くない。
それを聞いたある人が「結局、甘くないんじゃない!」と言ったけれど、そのとおり、甘くないよ。
ボディライトニングが麻薬やタバコを禁止してきた理由がわかったでしょ。また、水を飲んでください、と言ってきた理由も。
そして、論理性の追求と自立を提唱してきたのもすべて繋がっているよね。ウンウン。