お告げ – 13

知らない奴は、知っている奴を笑うもんダス

詠み人知らず

 

自分の知らないことを知っている人は、エライ! 
 

わしは、ずっとそう思っていた。
 

たぶん、みんなもそうだろう。
 

ところが、実際には、「本当のこと」を知っている人を世の中は迫害したりする。

 

ガリレオ・ガリレイが「それでも地球は回っているんじゃ! 

ハイチュウ食べたいんじゃあ!」と、のたまわった時、時の権力者だった教会関係者たちは、彼を笑い者にし、火あぶりにまでした。
 

ガリレオが後に東京の某T学園に「神なき知育は、智恵ある悪魔をつくる」という言葉を贈り届けたのも、神を失くし、権威だけになった教会の事を嘆き、「神の心」を基礎に置いた“本物の教育”をしてほしいとの悲願を込めたからにちがいない。

 

それでなくても、人は昔から、「本当のこと」を知りたくない症候群(ホントイヤイヤ・シンドローム)にかかっている。
 特に、その「本当のこと」が自分のビジネスや権威を失わせるものだとしたら、症状も激しくなる。
 

やれ、砂糖は甘すぎるからダメだとか、牛乳は白いくせに骨をもろくするとか、電磁波の出る携帯電話は耳元でうるさいとか、「坊ズ肉食や今朝(けさ)まで臭い」と、商品を「売る側」にとっていろいろと不都合なことをのたまうヤカラは、笑い者にして、迫害して、時には、無視して、社会的に葬ってしまおうと談合する。
 

売る側は、「本当のこと」が、世間一般の普通の人たちに「知られる」ことが恐ろしいのだ。
 

そこで、テレビや雑誌、タレントや偉そうなオッチャン(学者)を使って「ダイジョウブデスヨー」と宣伝する。
 

人々の方も、便利な生活を失いたくないし、明日の健康よりは、今日の満足をと、「耳の痛い」ことを無視しようとする。

 「本当のこと」を言う人は孤独だ。
 

しかも、時には、「バカなことを」と笑われる。

 

わしが小学校の頃、近所の人から英語を習っていた友人がいた。
 

その英語の先生は、日系二世の人で、今から数十年も前に、「薬を飲んだらアカン」「肉を食べたらアカン」「大自然が神サマです」と周囲の人に言っていた。しかし、当時の友人の家は、「病院行け行けー」「薬、飲め飲めー」「肉食わな、大きいならんど!」という家で、その先生のことを「変わったやっちゃ」と変人扱いしていたという。
 

大人になった友人は、先生の正しかったことを知り、「しもたー!」と、ザ・ボンチのおさむのように叫んだ。
   
 

「まあ、世の中、そんなもんでんがな」と、コペルニクス親方も言う。
 

それでも、今では地球が動いていることを疑う人はいなくなった。
 

犬のウンコを踏んで、「エンガチョ切った」とやる人も少なくなった(そうか?)。

 

いずれ真実は伝わる。
 

それまで、気楽にやりましょう。あきらめずに、のう御同輩。