お告げ – 17

インディアン、ウソつかない、宇宙人ウソつかない!

 

  

今回は映画のおはなし。 
 

よく、大ヒット上映中! と、コマーシャルしている映画に行くと、ほとんど客がいなかったりすることがある。
 

前にもテレビで大ヒットと言うので、陰陽なにやらとかを見に行ったら、もう終わっていた。
 

「どこが大ヒットやねん……」と、とぼとぼと帰ったことを覚えている。
 

さらに、ゴジラのキングギドラやモスラやバラゴン(一部の怪獣マニアにしかわからなくてすいません)が登場する映画では、「もう最高!」と映画館の前で叫んでいるコマーシャルだったのに、入ってみると、ただっ広い劇場の中で、紙袋を抱えてメガネをかけた太った中年のおっさんと私、たった二人きりだった。
 

互いに目と目とが合い、それでも知らん顔をした。
 

ゴジラだけを観たかったのだが、併映の「とっとこハム太郎」の方が先にあり、それを最後まで観なければならなかった。
 

『何が哀しうて、ハムスターのマンガを大の大人が二人で観んとあかんねん!』と、思ったが、それなりにおもしろかったのがまた哀しかった。
 

これじゃあ、映画産業も大変だ! と、同情する気になったが、いやいや、やはり善良な市民をだますような広告はいけないと、あえて苦言を呈したくなった。


何が腹が立つと言って、映画の広告のうまさに腹が立つ。タイムマシンなど、映画よりも広告の方が良かった。
 

いつの頃からか、劇場の前で、映画を見た人たちが、「おもしろかった!」「泣けました」「感動しました」「もうサイコー」と、感想を涙ながらに口にする映画の広告が多くなった。あるときなんかは、映画が封切りした初日の夜に、「感激しました!」の広告が流れた。コマーシャルが制作されてから、テレビで流されるまでに要する長い期間を知りつくしている私は、「この人たちはいつ見たんや!」と思ってしまうのだ。
 

よく、雑誌の広告で、幸運のペンダントを身につけて一億円の宝クジが当たったと写真と名前入りで喜んでいる人たちを見て、この人たちは実在するのか? と、思ってしまうように。
 


 

ともあれ、そんなヤラセ的広告にも関わらず、私は、そんな広告にほいほいと乗せられて、映画を観ては、後悔を繰り返している。
 

なぜか?
 

それは、きっと、「策士、策に溺れる」というように、自分自身が広告をたくさん作ってきたための“呪い”のようなものかもしれない。
 

およそ、コピーライターや広告マンほど、「新製品」という響きになんと弱いことか!



 

ところで、ちょっと気になることがある。
 

あのミステリーサークルが何かの前兆(サイン・コサインメタンジェント)だという映画である。なぜか人が入っていないのに、長く上映している。
 

コマーシャルのシーンだけで、ストーリーがわかってしまった人が多いというが、やはり広告に乗せられて見に行ってしまった。
 

そして、またまた激しく後悔したのだが、特に、出てくる宇宙人が知性のカケラも感じさせないことが悲しかった。
 

宇宙船を造って、大宇宙を旅してくるほどの種族が、知性的でないはずがないではないか。
 

 
 

地球人は、多くの宇宙人を自分たちよりも醜く作るという。
 

私も大好きな、とても哲学的な作品である『スタートレック』でさえ、登場する宇宙人はあまり美しくない。
 

だが、知性は美につながる。品性や知性(知識ではない、宇宙的な知恵である)のあふれる人は、自ずから輝くような美を持っている。
 

宇宙の法則は、美と調和に満ちている。
 

より平和で、より知性的な生命体は、驚くほど美しい。まるで見てきたかのように言うのだが……。


 
 

宇宙を悪意に満ちているように思わせているのは誰なのか?
 

私は、“戦争を起こしたいと願っている”同じエネルギーを感じてしまう。
 

それが、娯楽作品の映画やゲーム、マンガ、小説にまで入り込んでいるのではないか。



 

宇宙から、巨大な円盤が襲ってきた映画「いんでぃぺんでんす・なにがし」の時には、その映画を悪く言う評論家は映画会社に出入り禁止となった。
 

あれは、核攻撃こそが人類の切り札という映画だった。
 

核を認めさせるエネルギー……。
 
 

やがて出会うであろう宇宙の同朋を敵視させるような「洗脳」は、“戦争を起こす”エネルギーと同じである。
 

私たちは、いいかげん、「恐れ」からではなく人を見るために、自らを克服する道を選ばなければならないと思う。
 
 

さあ、今度は騙されまいぞ! と、偉そうにのたまいながら、また、つまらない映画を観に行くかもしれない拙者だが……。
 

  
 

最後に幸福屋から一言。
 

メル・ギブソンは、かつて、何でもウラには陰謀が隠されているという映画に出ていた。物ごとを疑えと警告していた映画だった。
 

そのオヤジが、今度は宇宙には悪意があるというような映画に主演している。ハテ、そのウラにはいったい何があるのだろう……。
 

余談だが、大阪はUFOの目撃例がとても少ない。大阪府警の宇宙人を隠す陰謀か! 

じつは、大阪人はいつも下を見て、お金が落ちてへんかいと思いながら歩いているため、空にUFOがいても見えないだけだったりする……。