お告げ – 38

福島の予言の夜は更けて…… (書簡)
……美しい町だった。
町の美しさは、人の心の美しさから生まれるという。
少なくとも、彼にとって、その人たちは美しい人たちだった。
そして、きっとそれで十分だったのだ……。
福島の皆さま、どうもありがとうごぜいやした!
こんなワシなんかのために、大勢集まっていただきまして。
「ゆいゆいの会」(いや、ヨイヨイの会だったっけ……)、とっても素敵な集まりでした。
想い思いに集まって来られたように見えて、皆それぞれ自分の道というものを模索され、そこに向かって、ただ閑かに歩んでいる人たち。
そんな印象を受けました。
初心者Mr.Oohashiのギター演奏あり、美しい写真の交換あり、.S&Kの痛いけど後で気持ちよくなるツボ押しあり、Ms.Tの可愛い絵本の回覧あり、いきなり、耳に心地よいサックス奏者Keira見参!(とても上手なのに、みんなあまり聞いていなくて、しゃべり合っていましたけど)、賛美歌の独唱あり(あっ、ワシか。ちょっと感動してヘタな歌が出てしまいました)、そして、美しくもスペクタクルな作詩の朗読あり!(それは、一つの研ぎ澄まされた宇宙を生む! という儀式に感じました。和合亮一さん、敦子さま、及川さん、ありがとうございました)
舞台を飾るのは、自然食を中心とした、心のこもったご馳走の数々(カフェ・ギャラリー風と木 さんありがとうございました!)。
「……親愛なる宮沢賢治さん、あなたが東北の地で興した羅須地人協会の精神は、こんな形で受け継がれていましたよ」
そう伝えたくなる、印象的な夜でした。
きっと、それは、ワシにとっても、新たな魂の邂逅(かいこう)の始まり。
こじゃれたFM-POKOのスタジオより、銀色の宇宙に向かって放たれた一筋の希望
スタジオのロビーには、水に浮かんだ紫陽花が一房。
地球は、本当に太陽の一筋の光のもとで、奇跡のように護られてきたんだなあ(プラネタリアを見てくださいな)。
(今の時代、良心的な番組も、一つの奇跡と言うべきか……)
ならば、わたくしがその夜、福島の地にいたことも、予言だったのではないか! と。
(福島、土湯温泉郷の山水荘で、二日間で6回も温泉に浸かったために、脳がふやけたせいではありませぬ)
繭(まゆ)の時代は終わった。